人柄で売れてきただけに、にわかには信じ難いというの反響も多かったが…。
元自衛官で芸人のやす子のパワハラ疑惑を「週刊文春」が報じたのは、さる5月30日発売号。記事は、陸上自衛隊時代のやす子からパワハラを受けたという元自衛官のX子さんの告発をもとに構成されており、X子さんは1期先輩のやす子から「お前ら、マジ邪魔。消えてくれない?」「自衛隊辞めてしまえ」などと一方的に暴言を吐かれ、「そういう言い方は良くないと思います」と言い返すと、やす子がつかみかかってきたというのだ。
X子さんによれば、さらにこの一件の翌日には、X子さんのほうがやす子に手を出したという噂が広まったこともあり、X子さんは「うつ状態」と診断され、自衛隊を辞める運びになったそうだ。
この告発記事に対して、やす子の所属事務所はやす子本人にヒアリングを行った内容として、X子さんに指導を行った記憶はあるとしながらも、暴力をふるったり、乱暴な言葉を使った認識はないと回答しており、双方の主張は食い違っている状況だ。
しかしながら、この記事に対しての世間の反応を見ると、やす子に対する批判的な意見はそこまで目立っておらず、むしろ「X子さん側にも非があったのでは?」といったものであったり、やす子を擁護する声が多数見受けられているのが現状だ。
「週刊文春の記事の中に、別部隊のやす子がX子さんの部屋を尋ねた理由として、やす子の同期の人物の証言として、普段からX子さんたちは評判があまり良くなく、先輩の言うことを素直に聞くタイプではなく、もともと彼女たちをよく思っていなかったやす子が、X子さんの同じ部屋の先輩に頼まれた、との記述があり、X子さんたちにも問題があったことをやんわりと示唆しているのが気になりますね。どっちもどっちなところがあったのでは…と思えてしまいます」(エンタメ誌ライター)
やす子といえば、昨年8月に放送された人気バラエティ「水曜日のダウンタウン」(TBS系)で、ロケでミスをしたスタッフが次々に坊主にさせられるというパワハラドッキリ企画のターゲットにされるも、その時の対応が素晴らしかったと話題になったことも、やす子を擁護する声につながっているようだ。
「ドッキリの中で、ミスをしてディレクターから怒られるADをすかさずフォローしたり、目の前でスタッフが坊主にさせられそうになる瞬間に直面した時には、バリカンを持つディレクターの腕をつかみ、『ちょっと待てーい!』と止めに入っていましたし、理不尽なパワハラをするタイプには到底思えないという人が多いようです。また、ネタバラシの時も『何か力で解決するのって古いと思うんですよ。会話で解決しよう、という意味で、はい、止めました』と、パワハラに否定的な考えを明かしていましたね。やす子自身も暴言を吐かれた経験があることから、怒られている人の気持ちが痛いぐらいにわかるそうで、パワハラまがいなやりとりは見るに耐えられないとのことでした」(前出・エンタメ誌ライター)
自衛隊時代の自身とX子さんを巡る“騒動”を反省したからこそ、「水ダウ」での神対応が生まれた可能性もあるのかも。
(本多ヒロシ)