フライパンで焼いているものをひっくり返すのって、けっこう失敗率高くないですか? もちろん、油とかバターとかたっぷり入れたら余裕だと思うんですよ。オムレツだってお好み焼きだって、底にくっつきさえしなければ。
でも、とくに短時間決戦のオムレツを、フライパンを動かしつつ箸で形作るなんて、卵に吸われる想定以上に多めの油分を入れないと素人では中々成功しない。とはいえ、油分たっぷりだとオムレツというより、中華の卵炒めっぽくなっちゃうし、冷めると重い……。
ということで、不器用な人でも使える便利な「フライ返し」がないかと思っていたところに見つけたのが、『IKEA』の「IKEA 365+ HJÄLTE(IKEA 365+ イェルテ)」499円。IKEA 365+というシリーズの中の、イェルテというフライ返しです。元々は599円だったのが、4月から499円。円安のご時世に値下げになっているとはありがたい。
長さは約32cm、炒め物を返す部分は横幅約17.5cmの縦約8cm。IKEAのサイトには「返し部分が幅広なので、魚やパンケーキなども簡単にひっくり返せます」と書かれています。パンケーキによさそうなのは想定内だったけれど、魚をひっくり返すのにもいいんですね。なるほど。
で、普段はひっくり返すのにうまくいかない料理で、早速チャレンジしてみました。それはジャガイモのガレット。ジャガイモを千切りにして、フライパンに広げたら押し固めて焼くやつ。これ、油が少ないとフライパンにがっちりくっつくし、多過ぎるとジャガイモが油を吸収してギトギトになる。程よい油でカリッとしたらこれで一気にひっくり返せば……と思ったんですが、残念なことに失敗しました。
原因は、直径18cmの小さなフライパンで焼いたから。直径18cmのフライパンに横幅約17.5cmのフライ返しなら完璧!って思っていたのですが、いざひっくり返そうとするとフライ返しを差し込めない。向きを90度変えてズズッと真ん中に差し込んで……みたいなことをしていたら、ほろほろとジャガイモが崩れていくことに。
せっかく美味しそうなタイミングでひっくり返そうとしたのに、まさか幅が広過ぎてスッとひっくり返せないという想定外の事態になるとは。直径と同じ幅のフライ返しを使おうとしたのが、よく考えてみれば間違っていた~!
ということで結論。この幅広フライ返しを使う場合、ホットプレートとか大きめのフライパンとかじゃないと、幅広ならではのよさは実感できない! 小さめフライパンだと、逆にボロボロになる可能性があります。
ハンマーヘッドシャークみたいな見た目で「ちょっと可愛いかも?」と思ったフライ返し。崩れやすいもの、短時間で一気にひっくり返したいものなどを返すのにはかなり役に立つはず。ただし、小さめではなく、ある程度大きめのフライパンを使うのがオススメですよ。
(ロドリゴいしざわ)