さる6月20日に出演した「ダウンタウンDX」(日本テレビ系)では、夫でお笑いコンビ・極楽とんぼの山本圭壱との自宅での会話VTRを公開した西野未姫。給料について山本に聞くと口を濁し、貯金が減ったかを聞くと「貯金はしてないもん!」などの回答をする様子を公開して、スタジオを大爆笑させていた。
そんな彼女が夫の貯金が気になるのも当然だろう。現在第一子を妊娠しているのだ。さる6月8日放送回に出演した「あさパラS」(読売テレビ)では、出産に伴う経済的な出費について言及している。
番組では、政府も危惧してきた日本の深刻な少子化について取り上げ、1人の女性が生涯で出産する子供の人数を示す合計特殊出生率が「1.20」と過去最低を記録したことを紹介。東京ではさらに数値が低く、「0.99」だったという。
これらのデータについて意見を求められると、5月に妊娠を発表したばかりの西野は「自分が妊娠してビックリしたのは、妊娠の検診費用って保険がきかないんです。だから、めちゃくちゃ高くて」と経済的負担に驚いたと説明。
続けて「赤ちゃんを産むのにも東京とかだと100万円ぐらいかかったりするんですよ。産むだけで。なのに、その前の検診費用も、1回検診したら2万円とか、エコーをちょっと診るだけで5000円とか」と都内での諸々の出費について触れ、政府が本気で少子化対策を考慮しているのであれば「保険きかせてよって言いたい」と主張した。
妊婦には、母子健康手帳の交付に伴い、妊婦健診を公費の補助で受けられる受診券が各自治体によって配布される。しかし、西野は「ちょっと『赤ちゃん元気かな?』って気になって、検診日じゃない日に行くと、その券が使えないから全額負担なんですよ。だから心配でも行けないんですよ。不安とお金の問題って、すごくあるんじゃないかな」と、補助が受けられる範囲にも制限があり、なかなか妊娠への懸念をカバーしきれていない現状があると語った。
「妊娠のみの費用が100万円ほどかかってしまうというのは、さすがに都内在住であることや、様々な病院の条件によっても変わるものだといえますが、何をするにも決して安くないお金が必要になるというのは事実でしょう。昨年1月、岸田総理は年頭会見で『異次元の少子化対策』を推進していくと表明しましたが、まだまだ妊婦から不安を取り除くには至っていないようです。まさに今、妊娠中で出産を控えている西野の“生の声”は多くの人から共感を集める重要な意見となった一方、一部からは『“ちょっと赤ちゃんが心配”程度で病院に行ったら、そりゃ助成適用外でしょ』『“元気かな?”って、皆がそれを無料でやり出したら他の通常健診に影響出ます』『妊婦が病院行き放題になったら病院潰れる』との指摘があり、『せっかく途中まで良いことを言ってるのに、ここで??ってなっちゃう』『高齢者が暇つぶしに整形外科サロンに通うのと同次元の発言』と表現する人もいました。西野の“ちょっと赤ちゃんが気になって…”がどの程度のレベルなのかによりますが、病院側にも人材に限界があるので難しいところですね」(テレビ誌ライター)
とはいえ、少しでも不安が生じた場合、すぐに専門家に診てほしいと感じるのは、全ての妊婦にとって当然のこと。「貯金はしてない」などと言わせず、仕事は夫の山本にフル稼働してもらい、西野には安心して元気な赤ちゃんを産んでほしいところである。
(木村慎吾)