お笑いコンビ・チョコレートプラネット(長田庄平、松尾駿)が6月26日に公式YouTubeチャンネルを更新し、人気芸人がMCを務めるバラエティ番組の打ち切り報道について本音を漏らしている。
テレビの視聴率低迷が叫ばれて久しい昨今、TBSでは、昨秋に満を持してスタートした「ジョンソン」が、フジテレビも「オドオド×ハラハラ」が、それぞれ放送開始1年で終了を迎えると報じられた。
「ジョンソン」にはかまいたち、ニューヨーク、見取り図、モグライダーと今最も勢いに乗る若手の有望株が顔をそろえ、「オドオド×ハラハラ」も人気演出家・佐久間宣行氏の手腕が期待されたが、どちらも視聴率が低迷…。
そんな両番組の現状について、YouTube動画から「終わっちゃうね…」「難しいよなぁ、テレビって。むっちゃムズいよな。無理ゲーですよ」と嘆いたのは長田だ。また、チョコプラがレギュラー出演する「新しいカギ」(フジテレビ系)と「THE神業チャレンジ」(TBS系)が放送を継続できていることを「マジで奇跡だわ」と話している。
これに松尾は「『新しいカギ』だって危ないって書かれてたじゃん」と終了の危機に瀕していると報じた記事があったといい、「ああいうのって、オレらには説明ないじゃん。ネットニュースの“もう打ち切りか?”みたいなの。聞くわけにもいかないし」と、番組出演者にもいつ終わるのかはあまり把握できないのだという。
また、長田が驚いたのは両番組に出演する芸人の面々で、「どっちもメンバー、めちゃくちゃ良いのに、それがハマらないって…」と言及。「オドハラ」は佐久間氏の演出に加え、人気コンビのオードリーとハライチがMCを任されており、長田は「(このメンツで無理なら他の番組も)いつレギュラー終わってもおかしくない」と話していた。
「ただ、芸人の名前だけで視聴者を獲得できるような時代ではなく、それができるのはビートたけしや明石家さんま、ダウンタウンといったクラスのみで、彼らも視聴率の低迷とは決して無縁ではありません。現状、好調とされる番組はキャスト陣ではなく企画力で勝負をしている傾向が強く、昨夏に見逃し配信で史上初の再生数1億回を突破した『水曜日のダウンタウン』(TBS系)は、MCのダウンタウン・松本人志が離脱した今も根強い支持があります。よって、“出演メンバーが良いのに終わるのはおかしい”という発想ではなかなか今後のバラエティを長寿にすることは難しいでしょう。『ジョンソン』についても、メンバーは豪華ながら、番組のコンセプトや企画内容が週ごとにバラバラだという指摘は視聴者からも多く寄せられていましたからね」(テレビ誌ライター)
活躍できるバラエティ番組の場が次々に減っていくのは、芸人にとっては酷な状況だが、チョコプラのようにYouTubeで活路を見出すケースも多い。テレビとYouTube両面作戦でいくほうが賢明な時代なのかもしれない。
(木村慎吾)