お笑い芸人・永野が6月30日に放送された「週刊さんまとマツコ」(TBS系)にゲスト出演。2017年の「早すぎたウィル・スミス」事件がキッカケでバラエティー番組から“干され”かけたと振り返っている。
番組では、最近になってテレビや配信番組で多忙を極める永野の再ブレイクぶりを伝えるとともに、10年前の14年から16年にかけての「ラッセン」ネタによる最初の大ブレイク過去を紹介。ただし、17年10月に出演した生放送情報番組「PON!」(日本テレビ系)では、番組のお天気キャスターを務めていたイケメン若手俳優・松本大志のホオに強烈なビンタを食らわせ、スタジオに警察が駆けつける騒ぎを起こして、これが低迷の大きな要因となっていたようだ。当時の状況について、永野はこう振り返った。
「その子が不良漫画の舞台をやるっていうんで、舞台の告知の時にその役に扮してたんですよ。そこで『永野さん、何かアグレッシブな絡みを!』っていうカンペが出て。『おらぁ~!お前、やってみろ!』みたいに絡んでいったんです。そしたら、その子が“パチンっ”みたいに(自分の)ほっぺに(軽くビンタしてきた)。それだとヌルい番組になっちゃうかなと思って、思いっきりビンタしたんです。(松本が)ひるんで引いたあと、追い打ちでもう一回ビンタ」
要は、ディレクターの要望もあって、まさに「アグレッシブな絡み」を見せてしまったのだという。
しかし、その代償は大きく、番組を見ていた視聴者が「生放送で暴力を振るった男がいる」と通報し、スタジオに「(警視庁)愛宕署の警察官が来ました」と回想。大炎上する騒ぎとなり、芸人としての低迷期に突入するキッカケだったと話すも、当時は「社会が悪いと思ってた。自分はブレずにやってたんですけど、世の中が悪いと思ってた」という。
なお、このビンタ事件をはっきりと覚えている平成ノブシコブシ・吉村崇は、永野のビンタを「ウィル・スミスぐらいぶん殴ってる」と形容。22年3月の米アカデミー賞授賞式で司会者の顔面を思いっきり平手打ちしたハリウッド俳優の名前を引き合いに出して表現。永野は、自身がそれよりも、5年先にビンタをお見舞いしていたことから「早すぎたウィル・スミス」と命名していた。
「永野はそのトガりまくった芸風が再ブレイクを加速させていますが、最初のブレイク真っただ中だった2016年に出演した『とんねるずのみなさんのおかげでした』(フジテレビ系)では、大御所・とんねるずの2人(石橋貴明、木梨憲武)にも悪態をついていたとして物議を醸しました。番組では、事前に何も知らされずにいきなり落とし穴に落下させられるドッキリをかけられ、あからさまに不機嫌な表情を見せると、仕掛け人の木梨を睨みつけながら『なんすか?これ』とひと言。その後、石橋とのやり取りでも露骨に不貞腐れたような態度を見せたことから、本来の出演者席の椅子に座ることを許されず、スタジオセットの外に出されてしまう展開となっていました。これもイケイケだった永野の“らしい”振る舞いではあったものの、ビンタ事件を含め、そうした行動の数々が芸能界から居場所を失ってしまった要因になったのかもしれません」(テレビ誌ライター)
現在は再びそのトガった毒舌スタイルが好評を博しているだけに、同じような過ちを繰り返さないことを祈るばかりである。
(木村慎吾)