LINEが普及し始めた頃、既読無視や未読無視をして駆け引きをするという恋愛テクニックが流行ったことがありますよね。ほとんどの人が、メッセージのやり取りとして使用しているLINEのテクニックかもしれません。でも、これって本当に効果があるのでしょうか。心理学的に解説します。
■既読無視が有効なワケ
既読無視が有効だといわれる根拠からみていきましょう。
まず、人には「希少性の原理」という心理があります。これは、手に入りにくいものにほど価値を感じてしまう心理のこと。数量限定の商品や、レアなアイテムに人気が集まることを考えると、この原理はほとんどの人に働いているといってもよいでしょう。
これをLINEに置き換えると、相手からすぐに返事が返ってくると希少性が低くなり、なかなか返ってこないと希少性が高くなるといえます。だからこそ、すぐに返事をするのではなく、相手を待たせた方がよいといわれるのです。
■男性心理から考察してみると……
LINEの既読無視について、男性に意見を聞いてみたところ、以下のようなものがありました。
「焦らしテクニックを使っていて男慣れしているのかなと思う」(25歳・会社員)
「好きな人からだと早く返事がこないか気になってしまう」(23歳・学生)
「相手が既読か未読かはあまり気にしたことがない。LINEが来たら返事をするだけ」(30歳・会社員)
どれも納得はできますよね。既読無視が有効になるためには、以下のポイントが重要そうです。
●相手があなたを恋愛対象として意識している
●相手が頻繁にLINEのやり取りをしている
●相手が忙し過ぎない
逆に、LINE自体をあまり重要視していなかったり、あなたが恋愛対象でなかったりする場合、ただ返事が遅いと思われて終わりの可能性もあります。
既読無視を意図的にして、相手の気を引くのはかなりのテクニックが必要です。もちろん使ってみるのはありですが、相手によっては「なかなか返事をくれない面倒くさがりな人」と思われてしまうので気を付けてくださいね!
大山奏(おおやまかなで) 大学で心理学を専攻し心理カウンセリングを学ぶ。心理学を恋愛やライフスタイルに応用して楽しむ方法をいつも考えている。アロマテラピスト、カラーセラピスト、整体師でもある。多くの媒体で恋愛コラム、ハウツーを執筆中。