「SMAPって、誰もが知っている。こんなに親しみがあるのに、生で見ると近づけなくなる。このカラクリは何だろう?って、ずっと思ってた」
7月28日放送の「だれかtoなかい」(フジテレビ系)に出演した、俳優・生田斗真の言葉である。生田は昨年11月に旧ジャニーズ事務所を退所、番組MCの中居正広と同じくフリーとなっている。
この日は生田と俳優・中村倫也がゲスト出演。ファンとの距離感についての話題となり、生田が冒頭のような疑問を口にした。すると中居は「それは自分たちで作ったというか、分かりやすく言えば緊張感じゃないかな。今でもSMAPが仲いいかどうかなんて分からないでしょ。緊張するでしょ」と回答。世間から見たSMAPのイメージとして「この人たち仲良いの?とか、この人たち本当は何考えてんの?、日頃何やってんだろ?…とか、皆が“え、何?”って言うようなのが、僕らの良い所だったんじゃないのかなぁ」と、常に気を引かせる魅力があったと自己分析した。
続けて中居が「だって(この場に)慎吾が来ましたって言ったら、緊張するでしょ? 皆が。僕らにとっては何てことない事かもしんないけど。それが僕ら(SMAP)のエンターテインメントなのかなって思ったりするかな。だって怖くない?SMAP」と問うと、生田は「怖いというと語弊がありますけど、圧力がとんでもないです」と答えていた。
「中居はSMAPのメンバー同士が醸し出すオーラを“エンタメ”と表現しましたが、実際、彼と香取慎吾が共演した昨年4月の同番組の初回放送は視聴率が10.5%を記録。彼らが放つ緊張感が注目を集め、それ自体がエンタメになっていたと言えるでしょう。SMAPはメンバー1人1人が強い個性を持ち、とりわけ木村拓哉の存在感が大きく、こうした緊張感は、人気の後輩グループ・嵐とて醸し出せるものではありません」(女性誌ライター)
なお、中居は20年2月に事務所を離れて独立した際の会見で、16年に解散したSMAPメンバーとの共演や再結成の可能性を聞かれ、「エンターテインメントというのは僕の中で1%から99%の中で模索することだと思っていて。なので共演は0か100%ではなく、1から99%の間にあると思います」と話していた。こうした表現も彼らの関係のミステリアスさとエンタメ性を押し上げていると言えそうだ。
(木村慎吾)