放送中の深夜ドラマ「どうか私より不幸でいて下さい」(日本テレビ系)で妻・景子(吉谷彩子)の妹・志保(浅川梨奈)と不倫しているクズ夫・信一を演じている瀬戸利樹。名前を聞いても顔が思い浮かばない人には、2019年放送の杏主演ドラマ「偽装不倫」(日本テレビ系)で、仲間由紀恵演じる葉子と不倫するピンク髪の年下ボクサー・風太を演じていたと言えばおわかりだろうか。
瀬戸は当時、ピンク髪で先にブレイクしていた横浜流星の二番煎じと言われながらも注目され、人気上昇中だった。が、2021年6月に発令された3回目の緊急事態宣言中に「文春砲」を被弾。自粛期間中だというのに20人以上の飲み会に参加し、アナウンサー風の美女を自宅にお持ち帰り。また、同時期にタレントの宮瀬なことの交際疑惑も「週刊文春」に報じられ、好青年で売り出し中だった瀬戸の人気は急落。最近は深夜ドラマを主戦場に、出演の機会を増やしている。
あの時の「文春砲」がなければ、もっと芸能界のメインストリームで活動できていたように思うが、「どうか私より不幸でいて下さい」で演じている信一に限って言えば、「文春砲」が、演じている役に説得力を与えていることは間違いない。
2016年放送の「仮面ライダーエグゼイド」(テレビ朝日系)で鏡飛彩/仮面ライダーブレイブを演じて正統派イケメン好青年俳優の道を歩み始めたかと思っていたら、5年後にはクズキャラ呼ばわりされるようになっていた瀬戸。クズキャラがハマる若手役者は決して多くないから、「文春砲」がプレゼントしてくれた希少ポジションとして大事にしてほしい。
(森山いま)