さる7月26日放送の「酒のツマミになる話」(フジテレビ系)に出演したGACKTが展開した「音痴な人は家庭環境が悪かった説」を覚えておいでだろうか。
この日の放送で共演していた音痴として有名な元フジテレビアナウンサーで現在はフリーの平井理央が「音痴って、はたして治りますか?」とGACKTだけでなく共演していた歌って踊れるTravis Japan松田元太の2人に質問。平井は子どもから童謡をせがまれて歌ってみたところ、やはり音痴であることが災いして、子どもから「ママ、それ何の歌?」と言われてしまったエピソードを明かした。
するとGACKTは少し乱暴に「音痴は治んないっすね」と断言。それを聞いた平井が「そうですよねぇ…」と悲しげな表情を浮かべると「まず音の感覚って7つ(7歳)までに教育されたものなんで」とGACKTは説明を始めた。
共演者の飯尾和樹やMCの大悟らがざわめく中、「すっごいキツイ言い方をすると、音痴な人は家庭環境が悪かったですね」と自説を展開。平井が「そんなことない!」と反論するも「7つまでに親が子どもにしっかり音楽を聴かせる環境を整えていれば、音痴じゃなくなるはずなんですよ」と言い、「7つまでに音楽を聴かせる環境がない中で、いきなり大人になってから音痴を治すっていうのには無理がある」と言い切ったのだ。
しかし、たとえば平井は14歳でスカウトされてからモデルとして芸能界で仕事を開始。高校生になった15歳からは「おはスタ」(テレビ東京系)でおはガールの一員として活動していたことから、幼い頃の写真は雑誌やテレビで公開されており、どの写真を見ても家庭環境が悪いようには見えない。
8歳から父親の転勤で2年間インドに住んでいたことも有名で、帰国後は帰国子女対象の特設学級が設置されている東京学芸大学附属大泉小学校に編入しているところを見ると、両親が子どもの教育に熱心だったこともうかがえる。
さらに、視聴者からは、ネット上に「家庭環境が悪かったけれど歌は上手い」「家庭環境は悪くなかったけれど壊滅的な音痴」などと自称する人の声が続出している。
数多くある子ども向け音楽教室の中には、GACKTの自説のように「7歳までに音楽に触れる機会が少ないと音痴になりやすい」「音痴になるのは8割が環境、2割が遺伝」などとホームページで紹介しているところもあるが、平井の場合は自身の音痴が遺伝しないように注意しながら、子どもに歌う機会をたくさん設け、その都度、音程を確かめることが大切なのではないだろうか。
もしも子どもが音痴かどうかを自身で確かめられないのなら、姉や両親といった家族や学生時代からの友だちを探せば、絶対音感を持っている歌の上手な人が1人は見つかるはずだから、その人を頼ればいいと思う。子どもが音痴にならないように、頑張れ平井理央!
(津島修子)