大女優の黒木瞳が「演技力がすごい」とベタ褒めするお笑いコンビがいる。レインボーだ。
レインボーのジャンボたかお・池田直人は、2018年元日に放映された「ぐるぐるナインティナイン」(日本テレビ系)のお笑い登竜門企画「おもしろ荘」で優勝したのを機にブレイク。池田は子役出身でイケメン。秋元康プロデュースの吉本芸人によるアイドルユニット・吉本坂46のフロントメンバーだった。
それが今や「女装芸人」として評判に。コントで演じる女装が“可愛すぎる”と注目を集め、メイクテクニックをまねする女子が急増。メイクや美肌キープをレクチャーするYouTubeチャンネル「レインボー池田直人の美しちゃんねる」は大人気となっている。
コンビで開設しているYouTube「レインボーコントチャンネル」も、チャンネル登録者数136万人の人気番組で、2000本以上のネタを公開している。そのうち8割方は池田が女装で出演。日常的な細かい所作まで抜群の演技を展開し、100万回再生超えも珍しくない。
このチャンネルを見て、“レインボーワールド”にどっぷりハマったのが黒木だった。
「黒木さんは池田をてっきり女だと思っていたそうです。男だと知ると、女性用小物使いのうまさ、キャラクターに合わせ大げさに演じる細かい視点に脱帽。自身のラジオ番組で『学ばせていただくことが多かった』と絶賛しています」(エンタメ誌ライター)
黒木は21年に、初企画・演出の舞台「甘くない話~ノン・ドサージュ~」を上演したが、その際レインボーにオファーしたものの、断られている。黒木は心の中でジャンボと池田の配役を決めており、想像を超える演技力できてくれるだろうと一方的に期待していただけに、NGを食らったときは「相当ショックでした」と語っていた。
「レインボーというより、吉本興業が断ったそうです。芸人にとって稼ぎ時である年末年始を含む3カ月を、舞台のスケジュールで押さえられてしまうことが理由でした。すでに入っていた仕事との兼ね合いもあり、諦めざるを得なかったというのが真相のようです」(前出・エンタメ誌ライター)
アカデミー賞女優の口説きに落ちなかったレインボー。お笑いの仕事を優先したことで、芸人としての株はさらに上がったか。
(北村ともこ)