冷え症の人にとって、寒い季節は本当に辛いものですよね。手足が冷たくなるだけでなく、放っておくと、膀胱炎や胃腸炎に肩こりや腰痛、自律神経のバランスを崩して不眠症やうつ症状などが現れることもあるそうです。しっかり対策を施さなくてはいけません。
そんな時にぴったりなのが“湯たんぽ”です。歌手の西野カナさんや元AKB48の篠田麻里子さんなども冷え症解消に愛用していることを公言していますが、実は湯たんぽにはもっとすごい効果があるそうです。
「体を湯たんぽで温めると、血流が良くなって体の末端まで血液が行き渡るようになります。すると副交感神経が優位になって、風邪やインフルエンザに対する抵抗力も上がるのです」と話すのは、自己免疫療法を研究している医師に取材をした医療ライター。なんでも、湯たんぽは寝る時だけでなく、家にいてリラックスしている時に使うと、効果を発揮するそうです。
「2L程度の湯たんぽに沸騰したお湯を入れ、椅子に座って最初はお腹に抱えるようにして3~10分間。次に太ももの上に乗せて、前後に位置をずらしながら同じくらいの時間。今度は背もたれに立てかけて腰から下を温めます。最後にテーブルの上に置いて、左右の二の腕を乗せて、やはり3~10分間というのをやってみてください」(前出・医療ライター)
すると血液が全身をめぐるようになり、体中がポカポカしてきます。お湯が温かいうちは、何度か繰り返してもいいそうです。朝にこれをやると、一日中、血行が良い状態を保てることも期待できるのだとか。
「ただし、汗が出るほど温めてはいけません。汗は体を冷やすために出るものですから、逆に冷えを招いてしまうのです」(前出・医療ライター)
確かに寒い季節に温かいお料理を食べて汗が出てしまった後、店の外に出ると寒さを一層感じてしまうということがあります。気をつけたいものですね。
「湯たんぽで体を温めて血流を促進すると、冷えが解消されて免疫力が上がるだけでなく、副交感神経が優位な状態になるので、自律神経のバランスも整います。すると内臓の働きが本来の調子に戻って、体全体が活性化されるのです。それが様々な不調を改善してくれるのです」(前出・医療ライター)
ストレス過多の現代社会、仕事の緊張や疲労から原因のはっきりしない不調を感じる人も多いはず。そんな人にとっても、湯たんぽで体を温めることは有効なようです。ぜひ試してみてはどうでしょうか。