候補者乱立の自民党総裁選で、一般国民が好むと好まざるとにかかわらず、もっかのところ、若手だとすれば“ほぼこの人で決まり”との情勢だ。しかし、そんな彼に対して、同じ衆議院でかつて議員を務めた女性論客が下した「酷評」が再注目されている。過去の発言を反省するようなことを口にしつつ、実はダメ押しでダメ出ししていた彼女のキャラに物申したオピニオン記事を再掲載!(8月13日配信)
およそ4カ月前の3月17日に放送された「そこまで言って委員会NP」(日本テレビ系)で小泉進次郎元環境相のことを「小泉さんはまだ、地頭がそんなによくないんで。経験を積まないといけない。(まだ)早いのかな」と元衆院議員の金子恵美氏が発言して波紋を呼んだことを覚えていらっしゃるだろうか。
忘れていたけれど言われたら思い出した、なんて人もいらっしゃるかと思う。ところが、金子氏が自分からこの発言を蒸し返す場面があったのには驚いた。さる7月28日放送の同番組に出演した金子氏は、「地頭が悪いって言ったことは反省もしたんです。すごく悪いことを言ったな」と当時を振り返るも、「永田町に言ったら、会う人、会う人に『厳しいことを言っているけど、みんな思っていること。本当のことだから大丈夫だ』って言われた」と続け、「失言ではなかった」と自身の発言を肯定。
つまり「小泉進次郎は地頭がよくない」と再度レッテルを貼ったのだ。
確かに小泉氏の地頭については、全国民が「よくない」と感じていることだろう。しかし、「あの人もこの人もみんなが言っているから言っていい」という金子氏の論理の展開方法に、女子中学生の悪口のような幼稚さと底意地の悪さを感じてしまった。
さらに細部に目を向ければ、地頭とはその人がもともと持っている能力のことで、勉強すればよくなる能力ではないので、「まだ、地頭がよくない」という使い方は間違いとなる。直したり改善したりできないからこそ「地頭がよくない」という指摘は、致命的で攻撃性が高いのだ。金子氏はそのことにお気付きではないのだろうか。
(森山いま)