2試合連続の大量得点でゲームを支配したサッカー日本代表に対し、長年のライバルである韓国からも驚きと絶賛の反応が上がっている。
森保一監督率いるサムライブルーは現地時間9月10日、北中米W杯アジア最終予選・第2節のバーレーン戦に臨んだ。敵地での一戦となり、苦戦も予想された中、3-4-2-1の攻撃的布陣で臨んだ日本は終始、試合をコントロール。37分にPKで奪ったFW上田綺世の先制点を皮切りに、後半には4点を決めるゴールラッシュを見せ、5-0と大勝している。
試合後、森保監督は「相手のホームサポーターの後押しと、この環境で、ホームの利点を相手も生かしてきた。その難しい状況の中でも選手たちが粘り強く戦ってくれたおかげで、得点とペースをつかめたと思います」とアウェーの洗礼を浴びながらも勝利を掴んだ選手を労った。
これにより、日本は7-0と圧勝した第1節の中国戦に続く、3大会ぶりの最終予選2連勝を達成。今回のアジア最終予選では、強豪オーストラリアが2節を終えた時点で未勝利という波乱の幕開けとなる中、2試合で12ゴールと圧倒的な強さを見せた日本の戦いぶりには、お隣の韓国サポーターからも羨望に近いリアクションが並ぶ稀有な事態となっている。
「アジアを代表するライバル国同士ということもあり、普段は日本代表への手厳しい反応が上がることが大半ですが、今回は事情が異なりました。というのも、韓国代表ではホン・ミョンボ新監督が就任して以降、チームへの批判的意見が急増しており、初陣となった最終予選・第1節のパレスチナ戦をまさかのスコアレスドローで終えています。FIFAランキングで23位の韓国にとっては、96位と格下のパレスチナ戦は絶対に勝ち点3を取るべき一戦でした。そうした背景もあってか、2戦連続でゴールショーを見せつけた日本代表の圧勝に対し、韓国の最大手ポータルサイト『NAVER』には『韓国は穴が多いが日本にはない』『日本はアジア最強チームじゃなく、世界最強チームだ』『本当にクレイジー。日本は素晴らしい』『世界を目指す上での脱アジアのレベルに到達している』『今回の日本代表は最強』などのリアクションが並び、自国との差が広がっているとする見方もありました」(スポーツライター)
現在、日本代表は7月に発表された最新のFIFAランキングで18位にランクインし、アジアではトップの位置につけている。通常であれば、W杯を一つの区切りとして指揮官を入れ替えるところだが、森保監督についてはカタール大会以降も継続してチームを指揮しており、その一貫性が徐々に数字やパフォーマンスとして表れ始めているのかもしれない。
(木村慎吾)