TBSを昨年10月末に退社し、現在はフリーアナとして活動する山本里菜が「朝の情報番組」の冠MCに抜擢された。
9月30日から、彼女が毎週月曜から木曜までを担当するのが「おはリナ!」(TOKYO MX)。
「東京の朝の顔」となる山本は同局の改編発表会に出席。オファーを受けた際には「ドッキリなんじゃないか」と思ったものの「こんな大がかりなドッキリを私に仕掛けるわけがない」と思い直したという。
フリー転身後、初となる帯番組に起用された彼女にネット上では「大出世」との声が相次いでいるが、業界での反応は祝福一色ではない様子なのだ。
「帯の冠番組を持てたこと自体は非常に喜ばしいことですが、率直に言って不安材料だらけだと感じています」と語るのはテレビ関係者。さらに続けて、
「今回の制作会見で発表された番組のコメンテーターが、モデルの藤井サチに杉浦太陽、モモコグミカンパニー、芸人のギース・尾関高文と、何とも微妙な人選。ネームバリュー的には悪くないものの、情報番組で的確なコメントができるイメージがほとんどないタレントをそろえているんです。せめて一人ぐらい時事問題に精通した文化人を入れるべきだったのではないでしょうか。このメンバーだとMCの山本もカタめの話題を扱う際は苦労すると思いますよ」
時間的な制約もネックになりそうだ。
「朝の帯番組を担当していると、他局の番組に出演するスケジュールを調整するのが非常に困難になります。独立して1年足らずの今、ローカル局であるMXの帯番組よりも、キー局の人気番組を優先したほうが全国的な知名度を獲得できるのは間違いありません。今回の起用が山本にとってマイナスにならなければいいのですが…」(前出・テレビ関係者)
不安を払拭する奮闘を期待したい。
(塚原真弓)