12月のフィギュアスケート全日本選手権で初優勝を果たした宇野昌磨選手。その余韻に浸ることなく、練習魂に火がついているという。優勝したとはいえ、自身が満足のいく内容ではなかったのだ。
「羽生結弦選手がインフルエンザで欠場したこともあり、男子シングルは宇野選手が本命と目され、プレッシャーを感じていたようです。決して悪くなかったのですがジャンプが思うように決まらないなどもあり、SPはまさかの2位。フリーで建て直して優勝したものの、宇野選手にとっては会心の出来ではなかったはずです」(スポーツ誌記者)
インタビューでは、苦手なルッツのコンビネーションやサルコウからのジャンプなどハードな練習の効果で助けられ、練習がムダにならなかったと言いつつも、「ファイナルの後に練習してきたのに」と悔しさを吐露していた。
「ストイックな宇野選手は、年末年始はシカゴやカナダで合宿をしてハードなトレーニングを頑張ってくる、と言っていました。昨シーズンはシーズン前半の好調を後半まで持続できず、世界選手権では思うような結果が残せず号泣していましたから、その雪辱をなんとしても晴らすという強い思いがあるのでしょう」(前出・記者)
優勝にも浮かれない宇野選手の四大陸選手権、そして世界選手権での活躍に期待したい。
(芝公子)