メジャーリーグに金字塔を打ち立て、3年連続の地区優勝を達成したドジャース・大谷翔平は、日本サッカー界にとっても喉から手が出るほどに欲している逸材のようだ。現日本代表を指揮する森保一監督が大谷にサッカー選手への転身を求めるコメントを残している。
森保ジャパンは9月にスタートした2026年北中米W杯アジア最終予選の2試合で、中国を7-0で破り、続くバーレーン戦でも5-0と圧勝するなど、これまでにないほどの好スタートを切った。
そんな絶好調な日本代表だが、指揮官は“最後の1ピース”として大谷の加入を望んでいるようだ。
J1リーグ第32節・川崎フロンターレvsアルビレックス新潟の一戦を現地で視察した森保監督は、試合後に記者の囲み取材に応じると、球界を席巻する大谷の活躍にまつわる話題に。「日本人として、世界で戦う大谷さんは誇らしいですね。素晴らしいと思います」と敬意を示した森保監督は続けて、「地区優勝したということで、チームの優勝というよりも、優勝に大谷さんがどれだけの貢献をしたのか考えると、本当にチームを勝たせるためにスーパーは活躍をされていた。本当に誇らしいです」と褒めちぎった。
また、「そろそろ野球ではなくサッカーをしてくれないかなという気持ち。もう野球ではいろいろな記録をやり尽くしたと思うので」と笑いながらサッカー選手への転職を要望。「リフティングする動画を以前見たこともありますし、サッカーもできるんじゃないのかなと」と、昨年3月にSNSで拡散された大谷の見事な“サッカーボールさばき”動画についても言及している。
「この動画は、かつてガンバ大阪などで活躍した元日本代表MF橋本英郎氏がXで『大谷選手、サッカーまで上手いんか、、笑』と投稿したことで一気にサッカーファンの間にも広まり、16回連続でリフティングしてみせた大谷のサッカー技術が垣間見られました。大谷いわく、小学生の頃には昼休みや放課後に友人らとサッカーをして遊んでいたといいますが、真剣にのめり込むようになったのは野球だったようです。サッカー界からすると、大谷の最大の魅力は日本人離れした世界基準のフィジカルにあります。森保監督は“大谷を起用したいポジションはどこか?”という質問に『FW(フォワード)じゃないですか』と語っている通り、現在の代表チームのFW陣は170cm台が大半を占め、体重も70kg台ばかり。背番号9を背負うFW上田綺世(182cm、76kg)や、FW小川航基(186cm、78kg)らはチームでも大柄な部類に入るものの、大谷は193cm、95kgとパワーが規格外です。これまでのサッカー界で日本人がこれほどバケモノ級のフィジカルを実現できたケースは皆無で、森保監督が異例のリクエストを出したくなる気持ちも理解できますね」(スポーツライター)
小学生時代、もしも大谷がそのままサッカーにハマっていれば、サムライブルーの運命も大きく変わっていたかもしれない。
(木村慎吾)