平成のテレビ史に残る伝説の“放水シーン”について衝撃的な裏側を明かしたのは、元プロ野球選手・落合博満氏の長男で声優の落合福嗣である。福嗣は10月6日更新のXにて当時の細かな状況を説明し、止むに止まれぬ状況だったと語っている。
その事件が起きたのは、父・博満氏が中日ドラゴンズに在籍していた1990年のこと。密着取材していたドキュメンタリー番組のクルーが落合家にやってくると、当時3歳の福嗣はスタッフらの前で一糸まとわぬ姿となり、テーブルの上で用を足した。その一部始終がそのままテレビで放送されてしまったのだ。
福嗣は10月6日、この排泄事件について「大物感を感じました!」「ご記憶がございましたら、一言頂けますと幸いです」というXユーザーからの質問に対し、「トイレに行こうとした時にカメラマンさんとディレクターさんに通せんぼされ、机の上にしていいと言われました。(当時の家はトイレへの廊下が狭かったです)」と返答。スタッフによる妨害と指示があったというまさかの理由を明かした。
当時、両親からはきちんとトイレでするように教わっていたと強調し、立ちはだかったスタッフらにも「お母さんに怒られるから通して」と懇願したが、「通してもらえず、最終的には我慢できませんでした。何も知らない母に怒られたこともあって、当時のことはしっかり覚えています。なので大物でもなんでもないですw」と、舞台裏を明かしたのだ。
失禁の様子はテレビで放送されただけでなく、スポーツ紙でも一面で報じられており、福嗣は「当時母には謝罪があったらしいのと、僕に対しても数年前にお手紙で謝罪していただいてます。今のテレビの方々は本当に丁寧で優しくていい方々ばかりですよ」とも記している。
「当時、球界トップスターの息子としてユニークなキャラクターを発揮していた福嗣について、メディアも面白がって取り上げ、『福嗣の悪童伝説』などともてはやしていた時代がありました。失禁事件でも、そうしたテレビマンたちの下心があったのかもしれませんが、放送では放水する3歳の福嗣のシンボルも映っており、明らかに度を越えたものだったといえます。しかも、本人に謝罪があったのはつい数年前ということで、ネットには『幼児虐待と言ってもいいくらいテレビ業界の卑劣な闇ですよこれ』『かなりヤバい話』『福嗣くんはロクな大人にならないだろうって当時は思ったものだけど、半分くらいはテレビ局に仕立てられたものだったのか…』などと、厳しい批判が寄せられています」(テレビ誌ライター)
現在のようなネット社会ではなかったことは不幸中の幸いだが、幼い福嗣にとってはテレビに不信を抱いてもおかしくないショックな出来事だったにちがいない。
(木村慎吾)