負傷離脱から復帰したばかりのアーセナルの日本代表DF冨安健洋にまさかのメガクラブ移籍説が浮上した。
今シーズン開幕前に膝を負傷して以来、戦列を離れていた冨安は、10月5日のサウサンプトン戦で終盤の84分から出場し、待望の今季初出場を果たした。わずか数分の登場ながらコンディションの良さが窺える動きを見せた冨安には、今冬のマーケットで売りに出される可能性も指摘されていたが、どうやらその選択肢にスペインの欧州王者レアル・マドリードも加わったようだ。
主に移籍市場の最新情報を発信する「FOOTBALL TRANSFERS」によれば、右サイドバックのスペイン代表DFダニエル・カルバハルが今季絶望の大怪我を負ってしまったマドリードが、最終ラインのどのポジションでもこなせる冨安を獲得候補に入れているという。
同メディアは、冨安のほか、リヴァプールDFトレント・アレクサンダー=アーノルドや、ミランDFアレックス・ヒメネス、リールDFティアゴ・サントス、トッテナムDFペドロ・ポロといった“獲得候補リスト”が紹介されており、いずれも将来を嘱望される有望株や、クラブとの契約満了が迫っている。
中でも、冨安については「レアル・マドリードが比較的安価な移籍金でサインできる可能性がある」と紹介。現在のアーセナルで先発の座を確保できていない状況や、複数のポジションをカバーできるユーティリティ性などを踏まえ、同メディアは「レアル・マドリードに長期的なプラスをもたらすためのあらゆる条件をクリアしている」と日本人DFと契約するメリットを綴った。
「マドリードでは、右サイドバックの補強が急務となっているだけでなく、センターバックの人員もブラジル代表DFミリトンとドイツ代表DFアントニオ・リュディガーの実質2枚のみで、長いシーズンを乗り切るには心もとない状況です。その点、左右の両サイドバッグと中央でも高い次元でプレイできる冨安は、マドリードにとって最適な補強候補だといえます。ただ、同メディアも、移籍が成立するには“冨安が再び怪我をしないこと”が必須だと説明しており、やや負傷が目立つ体質になっているのはマドリードの懸念材料でしょう。これは、来季以降もチームに留めるかどうかを決める上では、アーセナルにとっても同様であり、移籍か残留かにかかわらず、まずは冨安はコンディションを安定させることが先決ということになります」(スポーツライター)
また、冨安の動向をめぐっては、マドリード以外にもイタリアのユベントスやインテル、ナポリといった名門も注視しているとされ、改めてその人気ぶりが証明されたと言えそうだ。