南野拓実が欧州最高峰の舞台で大暴れだ。10月23日、サッカー日本代表MFを擁するモナコがUEFAチャンピオンズリーグ(CL)リーグフェーズ第3節でレッドスター・ベオグラードと対戦。2ゴールを挙げる活躍を見せた南野に多方面からの絶賛が相次いでいる。
それはまるで全盛期の輝きだった。セルビアの古豪を本拠地スタッド・ルイ・ドゥに迎えたモナコは序盤から試合をコントロールすると、まずは前半20分、味方からのパスにラインギリギリで抜け出した南野がGKとの1対1を冷静に沈めて、先制点を奪う。
このゴールがホームチームの勢いを加速させ、前半49分にFWブレール・エンボロ、後半9分にDFウィルフリード・シンゴがそれぞれ追加点を挙げると、同25分に再び南野が味方からのパスをダイレクトでシュートし、この日2点目をマークした。
最終的にモナコの5-1での大勝に得点とアシストで貢献を果たした南野は、同試合のマン・オブ・ザ・マッチに輝いただけでなく、UEFAが選出する第3節のプレーヤー・オブ・ザ・ウィーク(POTW)候補の4人にも名を連ねることに。
南野以外の3人は、ハットトリックで存在感を示したレアル・マドリードのブラジル代表FWヴィニシウス・ジュニオールと、バルセロナの同代表FWハフィーニャ、そして、ミランに今大会初勝利をもたらした2ゴールのオランダ代表MFタイアニ・ラインデルスとなっており、いずれもワールドクラスの実力者ばかりだ。
「日本人選手によるCLでの1試合2ゴールは、2016年11月に当時ドルトムントに在籍していた香川真司が記録して以来、史上2人目にあたります。南野の活躍により、モナコはCL第3節を終えた時点で2勝1分の勝ち点7とし、インテルやアーセナル、バルセロナ、レアル・マドリードらビッグクラブを抑えて4位に浮上。まずは8節を終えたタイミングで上位8位以内に入ることができれば、決勝トーナメント進出が決まるので、このまま好調な南野のコンディションが続くことに期待したいですね」(スポーツライター)
なお、モナコは次節、11月5日にボローニャ、同27日にはベンフィカと対戦することが決まっている。