ジョージ・クルーニーが、先日のゴールデン・グローブ賞式典でのコメントを受けドナルド・トランプ次期大統領がメリル・ストリープを「過大評価された女優」呼ばわりしたことに苦言を呈した。
8日に行われた同式典でセシル・B・デミル生涯功労賞を受賞した際のスピーチで、トランプ氏が障害を持つ記者のマネをしたことを非難したメリルに対し、トランプ氏は「ハリウッドで最も過大評価されている女優の1人」と攻撃していた。
これを受け、声優として出演をした「ファンタスティック Mr.FOX」でメリルと夫婦役を演じたジョージはピープル誌から意見を求められた際、皮肉たっぷりに「だいたい、あなたは国を治めているべきじゃなかったっけ?」と、今月20日に米大統領に就任するトランプ氏がスローガンとしている、「アメリカを再び偉大にしよう」という焦点に貴重な時間を費やすべきではないかと促した。
ゴールデン・グローブ式典では2015年11月にトランプ氏が障害を抱えた記者のことをネタにした一件をメリルが取り上げ、それに対してトランプ氏はメリルが大統領選でライバルのヒラリー・クリントン氏を支持していたことを持ち出し、「メリル・ストリープはハリウッドで最も過大評価された女優の1人で、私のこともよく知らないのに昨夜のゴールデン・グローブ授賞式で私を非難した。彼女は大敗したヒラリーの腰巾着だ。もう100回くらい言っているが、私は決して障害のある記者を『ばかにした』のではなく(そんなことは絶対にしない)、私を悪者に見せるために16年前の話をすり替えた記者の『卑屈さ』を見せただけだ」とツイートしていた。
人権を専門とする弁護士のアマルを妻に持つジョージは、以前からトランプ氏の移民政策などを批判している。