みんなが大好きな「おやつ」ですが、そもそも、おやつの意味って知っていますか?
■おやつはなぜおやつ?
おやつは「八(や)つ時にお菓子を食べる」というところから、「お八つ」となったようです。八つ時とは、8つ鐘の音が鳴る時刻のことを指しています。江戸時代では今のように各家庭に時計がなく、お寺が鳴らす鐘の音で時刻を判断していました。八つ時は8時ではなく、現在の午後2時にあたります。つまり、昔は2時がおやつの時間であり、この時間におやつを食べていたんですね。
■江戸時代は1日2食だった!?
なぜわざわざ2時のおやつタイムがあったのか、ちょっと不思議に思いませんか? 実は、江戸時代の庶民は質素倹約のために、食事は1日2食だったとか。そのため、昼過ぎに間食を取らなければ空腹に耐えられなかったようです。
いま流通しているような饅頭などの和菓子は庶民にとって高級品だったため、焼き芋や芋ようかん、かりんとうなどを食べていたそうですよ。
■おやつ=間食は取ったほうがいい?
「おやつは太るから食べない」という人もいるかもしれませんが、間食は「夕食のドカ食いを防ぐために食べておいたほうがいい」という説もあります。食事と食事の間が空き過ぎると、血糖値が下がった状態から急激に上がることになり、肥満になりやすいともいわれているのです。
「おやつ」が江戸時代から続いている習慣だったというのは驚きです。健康には気を付けながら、現代なりのおやつを楽しみたいものですね。