「日曜日の初耳学」(TBS系)に出演して、義理の両親らと繰り広げた、まるで映画のような激しい一幕を懐かしんだのは俳優・本木雅弘。さる11月17日放送回での一幕が視聴者の大きな反響を呼んでいたようだ。
1995年、本木は29歳でロック歌手・内田裕也さん(享年79)と女優・樹木希林さん(享年75)の長女・内田也哉子さんと結婚した。義実家がかなりクセのある面々、という環境に置かれた本木だったが、いざという時は臆することなく“戦った”こともあるようで、番組MCの林修氏から「内田裕也さんを殴ったことがあるって聞いた。実際には殴ってない?」と振られ、「やりました」と正直に返したのだ。
23年前、本木は也哉子さんと2人の子供、そして、希林さんと二世帯住宅で暮らしていたが、そんな中で「事件」は起きた。夜中に突然、裕也さんが「ある種の夜襲」を仕掛けてきたことがあったといい、「鉄格子をガタガタとやったり、ピンポンしながら『開けろ!』って。1階が希林さんの住居なんですけど、そこから2人のいさかいが聞こえた。うちは子供が風邪をひいて熱を出してた。私は2人が揉めてるのを止めるのも含めて『静かにしてください!』って。裕也さんは『子供の熱ぐらいでヌクヌクしてんじゃねー!』って。それで2人を引き剥がしたりする中で、勢いで手が当たってしまうとか。(ワザと)狙ったところもありましたけど」(本木)と、仲裁を機に激しいバトルに発展したようだ。
ただ、裕也さんに手を上げてしまったことで、しばらくすると、「裕也さんのお仲間が集団で来て。『裕也さんに何をしたんだ!』って」と、詰められることに。本木は「私が対応しようと思って受けている間に、裕也さんのお仲間が吹き出しそうな(驚きの)表情をした。後ろを見たら、樹木さんが鉄パイプを持って、私を守ろうとしていた」と、希林さんのたくましい姿を振り返っている。
「登場人物全員が“クセ強”かつモンスター級の存在感があり、同時にどこか憎めない愛らしさがあるのも特徴です。そもそも内田裕也さんと樹木希林さんの長女と結婚した時点で、本木に多くの試練が待ち受けていたのは明らかで、こうしたアクション映画レベルの家庭内エピソードも、彼らには日常茶飯事だったのかも。視聴者からは、個性あふれるファミリーの逸話を臨場感たっぷりに語る本木のトーク力に対する絶賛や、『聞いてるだけならオモロイけど、自分の親父がロックンロールだと想像するとかなりメンドイな』『あの内田裕也の娘を娶ろうと思ったもっくんがスゴいわ』『やっぱり樹木希林はだいぶぶっ飛んでるよ。そんなところに婿養子に入るこの人も』『樹木希林さんが1番ロック』などの反応がネット上で見られましたね」(テレビ誌ライター)
裕也さんのお仲間グループも、鉄パイプを手にした希林さんの勇ましい姿にはさぞかし仰天していたに違いない。
(木村慎吾)