「てんてんって基本アホなことして自分の首を絞めることが多いんですけど、逆境に立たされた時に、同情を買って味方を増やすのがすごいうまいんですよ。現に今、てんてんサイドについてる人が前より増えた気がするんですよ。どうしても『会社』対『個人』だと個人の肩を持っちゃう人が多いんだよな…」
日本人の母とイギリス人の父を持つハーフにして物申す系のイケメンYouTuber・PDRさんが、自身のYouTubeチャンネル「PDRさん」で、冒頭の自論を展開した(12月17日付)。
YouTuber「てんちむ」こと橋本甜歌は2020年、豊胸手術をしていたにもかかわらず、その事実を隠して胸用肌着をプロデュース。これを巡り企業と法廷で争い、12月16日、判決が出た。東京地裁がてんちむに約3億8000万円の賠償を命じたのだ。
てんちむの圧倒的敗訴である。この一報を受け、「個人に約4億ってマジか。てんちむ頑張れ!」など、ネット上では、てんちむを応援する声が相次ぎ、冒頭のような意見も見られたのだ。だが、こうした意見に否定的な見方をする人もいた。
弁護士・岡野武志氏は12月17日、自身のYouTubeチャンネル「岡野タケシ弁護士【アトム法律グループ】」で、こう語っている。
「てんちむさん、シングルマザーでお子さん育ててるってことで、3億8000万円もの損害賠償の債務を負うのは可哀想なんやけど、法律的な見方をすると、『巨大企業』対『一人の女性』っていう構図ではなくて、『事業者』対『事業者』の裁判やから。てんちむさんはYouTuberで、あれだけフォロワーがいて、いろんな案件受けてやってるから事業者。法人化してるか知らないけど、法人化してようがしてなかろうが事業者ということで、プロ、会社と一緒…」
当のてんちむは、「もし転落生活になったとしても、秒速で億万長者に戻るつもりではありますけどね」と、12月17日までに更新した自身のYouTubeチャンネルで自信を覗かせていた。ともあれ、庶民には気の遠くなるような話である。
(所ひで/YouTubeライター)