去る11月28日、ヤマダ電機が提供する銀行サービス「ヤマダネオバンク」で驚くべき積立預金が発表された。1年~3年の満期時に積立総額の10%(通常5%+キャンペーン5%)をヤマダポイントで還元という破格の内容だ。
一番効率のいい1年積立では、資金の拘束期間を平均すると6.5カ月なので実質的な利回りは約18.5%となる。それでいて怪しい投資商品と異なり、全額預金保険制度の対象だ。
まずありえないが、ヤマダ電機が倒産しても1000万円までは全額保護される元本補償商品なのに、この高利回りなのだ。
ネットでは話題になり新規口座開設の申し込みが殺到していた。しかし、俺はすでにヤマダネオバンクユーザーだ。夏の口座開設キャンペーンを利用して稼がせてもらった際は当連載にも掲載した。あとは積立設定をするだけなので簡単だ。
ただし、問題は金額だ。積立は一口あたり5000~5万円設定で複数口設定も可能。当然だが、無理な金額を設定して途中解約すれば特典はもらえない。迷った末、俺は月5万円1年間の積立を設定した。
最終月に計60万円資金拘束されるが、我が家の預貯金をすべて突っ込めばなんとか足りるはずだ。満期を迎えればヤマダポイント6万円ぶんが降ってくる。ヤマダでは家電のみならず日用品も売られており使い道に困ることはなさそうだ。
しかし、喜びも束の間、キャンペーンの正式開始予定日にヤマダ積立預金満期特典中止の告知がなされた。「想定をはるかに上回る申し込み」が中止の理由らしい。
この騒動はニュースにもなったため、ご存知の方も少なくないだろう。ヤマダネオバンクの画面を確認すると、ポイント還元に関する記載がなくなっている。これでは積み立てても通常還元の5%さえない可能性が高そうだ。
というわけで積立設定は取り消して、入金しておいた初月引き落とし分の5万円も出金した。ちなみにヤマダ電機からは、お詫びに3000円ぶんのポイントが付与されたのでヨシとしよう。