瀬戸康史に対して、これまで「テキトーな人だな」と感じたことがなかっただけに、1月13日放送の「ぽかぽか」(フジテレビ系)を見ていて驚いてしまった。
これまでにも瀬戸は、“人生を変えてくれた恩人”として山寺宏一の名前を挙げてきたが、この日も山寺の話になった。「18歳くらいの時に、『おはスタ』っていう番組(テレビ東京系)のレギュラーになって。そこで初めてお会いして。ボクの舞台を見に来てくれたりとか、2人でご飯行ってくれたりとか」と振り返り、福岡出身の瀬戸は山寺のことを「東京のお父さん」と表現した。
瀬戸いわく、「連絡は10年くらい取ってない」とのことだったが、サプライズ生出演した山寺から「10年ぐらい会ってないって言ってたけど、大河(2022年放送のNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」)で会ってるからね」と指摘される事態となった。瀬戸は山寺の指摘に「あ、確かに。違う違う違う!言い直しましたからオレ。『会ってなくはないけど』って」と大あわて。山寺が「同じシーンに出て、終わったあと『おは~!』って写真撮った!」と続ける。
ここでMCの澤部佑が「わわわわわ!忘れてる!」と瀬戸にツッコミを入れる。と、瀬戸はイラッとした表情を一瞬だけ浮かべ、「違う!違う!がっつり会ったのは、っていう意味」と弁明する。
そんな瀬戸の発言を受けて山寺は「だからドキドキしちゃって。“恩人”って(瀬戸が)言って(いても)、(実は山寺ではなく)山里(亮太)さんですって言われたらどうしようかって」と、「おはスタ」で共演していたもう1人の“山ちゃん”のことを言っているのではないかと、舞台裏で焦っていたと告白。さらに瀬戸、山里、山寺の3人でご飯に行ったのは10年前が最後だったと説明してくれたことで、事実関係が明確になった。
誰にでも勘違いはあるが、さすがに「恩人」「東京のお父さん」などとさんざん持ち上げておきながら、この勘違いはあんまりではないだろうか。番組MCを務めるお笑いコンビ・ハライチの澤部と岩井勇気の2人と瀬戸は、同じ事務所に所属する同期だそうだ。同期という気安さのためか、瀬戸はハライチと「イラッとした表情」を見せてもいいほど親しい関係なのかもしれないが、温厚そうなベビーフェイスが歪んだ一瞬には目が吸い寄せられてしまった。また、2009年放送のドラマ「乙男(オトメン)」(フジ系)で瀬戸と共演したというハライチの2人は、「あの頃の瀬戸くんは本当に子どもみたいだった」「緊張感がなかった」と回顧。岩井からは「ほんと子どもみたいな感じで現場に来て、もうちょっと経って、久々に会ったら精悍な感じになってて。青年期の悟飯(※アニメ「ドラゴンボール」の主人公・孫悟空の息子)みたいな感じになってたから、びっくりしたんだよね」と言われていたが、瀬戸も現在36歳。これからは「恩人」のことをもっと大切にできる大人の男になってほしい。
(森山いま)