ジャニーズ事務所のジャニー喜多川社長は、1枚の履歴書でその少年の10年後が見えるという。お眼鏡にかなった美少年は、ある日突然、ジャニーさん本人からの電話を受けて、入所の段階を踏んでいく。ところがまれに驚異的なスピードでデビューにいたるスターが出現する。
「その筆頭が生田斗真です。彼のデビューまでのスピードは異質でした。小学6年生でジャニーズ入りして、そのわずか1週間後、『天才てれびくん』(NHK)のオーディションを受けるよう指示されると、まさかの合格。ジャニーズJr.としての下積み生活を送る前に、NHKのテレビレギュラーに決定するという記録を作りました。同期には、嵐の松本潤や二宮和也、相葉雅紀らがいますが、ここまでのスタートダッシュはありません」(アイドル誌ライター)
生田には及ばないものの、入所した年にCDデビューをしているのがV6の岡田准一。1995年3月に入所して、同年11月にデビューしている。前出のアイドル誌ライターが続ける。
「地元・大阪の中学校に通っていたころ、『天才・たけしの元気が出るテレビ!!』(日本テレビ系)の“ジャニーズ予備校オーディション”でグランプリを獲得。すでにJr.だったほかのメンバー5人に急きょ加わる形で、V6になりました。最年長で実績豊富な坂本昌行とは9歳差でした」
Sexy Zone・松島聡も、入所した同年(2011年)に歌手デビューしている。3人に共通しているのは、昭和の名優のような顔立ち。ジャニー喜多川社長はそんな“華”を評価しているのかもしれない。
(北村ともこ)