1月23日の昼、中居正広が有料ファンクラブサイトで芸能界引退を発表した。
昨年12月19日に「女性セブン」が女性との間に大きなトラブルを起こし、巨額の解決金を支払い、このトラブルにフジテレビ社員が関与していると報じた。これが中居の芸能界引退に繋がる第1報だった。
同月25日には「週刊文春」により、中居が「示談金9000万円」を支払ったこと、その女性が「今でも許せない」とコメントしていることなどが報じられた。27日には中居が有料ファンクラブサイトで、「このたびは、大変ご迷惑をおかけしております。申し訳ございません」「今向き合わなければならないことを真摯に、懸命に取り組んでおります」などと発表。28日にはフジテレビが社員の関与を否定した。
年が明けて1月7日放送の「ザ!世界仰天ニュース 4時間SP」(日本テレビ系)からは中居が出演しているはずのシーンが全カット、日本テレビはこの対応に対し「総合的な判断」で「ご本人からも同様の申し出を受けております」とした。
同月8日には「だれかtoなかい」(フジテレビ系)が当面の間休止、中居がパーソナリティーを務めるラジオ番組「中居正広 ON&ON AIR」(ニッポン放送)の1月11放送回の休止が発表された。翌日の9日には中居が自身のホームページに「お詫び」と題した謝罪文を掲載。「トラブルがあったことは事実」「双方の代理人を通じて示談が成立し、解決していることも事実」などとしながらも「今後の芸能活動についても支障なく続けられること」を訴えた。「お詫び」のはずが「直訴」のような文言があることに、世論が違和感を抱いたのは言うまでもない。
1月23日放送の「めざまし8」(フジ系)に生出演した社会学者の古市憲寿氏は、まだ中居が芸能界引退を発表する前だったからか、「フジテレビに出れなくなってもいいから言うんですけど、やっぱりフジサンケイグループ代表の日枝さん(フジテレビ相談役の日枝久氏)を中心とする経営陣が、1回全部どいてもらわないとこの問題は収束しないと思う」「普通に考えて、影響力のある企業で87歳の方が数十年にもわたって権力を持つ状況はおかしいと思う」「フジは好きな社員の方もたくさんいる。好きだからこそ、1回風通しを良くしないといけない。上層部には責任をとって辞めてもらうべき、そういう時期かなと思います」などと、フジテレビに対する持論を展開した。
この前日の22日、自身がレギュラー出演していた「中居正広の土曜日な会」(テレビ朝日系)の終了を受けて「X」で心情を吐露。一連のトラブルに対し「何が起こったのか本当にわかりません」とするも、独自の情報収集を続けているといい、「全く違う2つの記事が書けそうなくらい、近い人の証言にも食い違いがあります」としている。また、「少なくとも僕が毎週、番組で会っていた中居さんは、ファンの人が知っている『中居くん』と、ほとんど違いがないと思う。でも人にはいくつもの顔があってもおかしくないから、それ以上のことは本当にわからない。だから僕は、安易に中居さん個人を糾弾したり、擁護したりはできません」とも綴った。さらにSMAPファンの1人として「せめて中居さんには、何があったのか、自分の言葉で説明して欲しい、SMAPは国民的スターだった。当然、そのリーダーも国民的スターだった。もしも国民的スターが、何かトラブルを起こして、テレビを去ることになるなら、きちんと『国民』の前で、自分の言葉で、何があったのかを語って欲しい。このままフェードアウトしようなんてずるいよ」とストレートな言葉で中居に「直訴」している。
SMAP再結成を望んでいる人は多い。中居は「今後の芸能活動を支障なく続けられる」としながらも、芸能界を引退してしまった。が、中居を含めたメンバー内で再結成の意思を固めることさえできれば、SMAPを再び見ることは可能だと思う。たとえ芸能界でなくても、SMAPならいくらでも活動できるし、そんなSMAPを見たい人は大勢いるだろう。SMAP再結成の日を待っている。
(森山いま)