2月4日に放送された「家事ヤロウ!!!」(テレビ朝日系)。一般の人に聞いた節約メシの紹介の後にオンエアされたのは「ギャル曽根が行く!10人大家族の家計を救え 1日ママとして大奮闘! 激安デカ盛り時短メシ3品」なる企画だった。
子供が8人いる子だくさんママの慌ただしい生活を紹介したのち、ギャル曽根が家に行き料理を作り、忙しいママをお助けします、という趣向だ。今回ギャル曽根が子供8人とママに向けて作った料理は、魚肉ソーセージをざく切りにしてノリやゴマをあえる「ギョニソユッケ」と、厚揚げで作る「たこ焼きもどき」、フライパンサイズの「ハンバーグ」、春巻きの皮で包んだ「アップルパイ」。みんなおいしそうに食べていたのだが、見ている人が気になったのは、「え? たったそれだけ?」。
最初に作った「ギョニソユッケ」は、魚肉ソーセージ一般的な丸皿に盛られていて、決して大皿でも山盛りでもなく、8人の子供が秒で食べて終了。だって9人に対し魚肉ソーセージ3本しか使ってないから。
そこから厚揚げのたこ焼きもどきを作り出すが、これも9人に対し厚揚げ4枚。当然こちらも秒で終了。最後のハンバーグも一般的なフライパンの直径サイズより一回り小さいハンバーグ1枚。使った挽肉、おそらく300~500gくらい?
アイデアはいいのよ。厚揚げに片栗粉をまぶして焼いて時短、とか、魚を食べない子供に魚肉ソーセージで作るとか。でも、どう見てもボリュームが足りない。そして一品一品作るたびに子供たちは席から離れて遊び出すので、お行儀もどうよ、という状況に。タイトルの激安と時短はいいとしても、9人が味見程度しか食べられない量のおかずなので、どう見てもお腹いっぱいになれないよね?と、微妙~な空気を出していたのだ。
今回の10人家族の家に行く以前も、相撲をやっている兄弟がいる家で料理を作る、ギャル曽根VS相撲兄弟、という類似企画があったのだが、この時も、1品ずつ作っては子供たちを待たせる方法で、途中で子供たちが相撲を取り出す、お菓子を食べ出す、といったシーンも。
おそらく、子供たちが奪うように自分の皿にとって、「おいしい~」と言わせたいがための量と1品ずつなんだろうけれど、大家族の家に行って、食事を作るのにたったそれっぽっちって。見ている人が思わず「まとめて作れよ」「もっと量作れよ」「子供待たせんなよ」と突っ込みたくなるこのモヤモヤは、今後もおそらく続くのかも。
(ロドリゴいしざわ)