あなたは今、十分な収入がありますか? また、満足できるだけの貯金ができていますか? 多くの人は、収入が多ければそれだけ貯金も増えると思っていますが、実はそれは間違い。今回は、収入が多くても貯金ができない人がいる理由を解説していきましょう。
■収入が増えても貯金が増えないワケ
心理学には「パーキンソンの法則」というものがあります。人はあらゆる資源をあるだけ使うようにできているというものです。
例えば、お金に関してもそうです。人の支出の額は収入の額に達するまで膨張してしまうのです。つまり、収入が増えたら人はそれを貯金するのではなく、支出を増やして使い切ってしまうということなのです。
■お金が増えたときこそ要注意!?
あなたの月収が今より5万円高くなったとしましょう。その場合、あなたはその5万円をすぐに貯金や投資に回せるでしょうか?
冷静に考えているときは「絶対できる」と思うかもしれませんが、多くの人は実際に5万円増えると増えた分だけ、今までかけたくてもかけられなかった部分に使ってしまうのです。さらに問題なのは、人は一旦生活レベルを上げると下げることはかなり困難だということです。一度贅沢を経験してしまうと、質素な生活はできなくなるんですね。
■収入が増えても使わない方法ってあるの?
では、収入が増えても使わないで貯めておく方法ってあるのでしょうか? 心理学的にいえばそれはあり得ません。ですから、もし収入が増えたときには、定期預金に毎月勝手に振り込みがされるようにするなど、増えたことを考えない仕組みを作るのがオススメです。手元にお金があることを意識しなければ、使い過ぎるリスクも減るはずですよ。
大山奏(おおやまかなで) 大学で心理学を専攻し心理カウンセリングを学ぶ。心理学を恋愛やライフスタイルに応用して楽しむ方法をいつも考えている。アロマテラピスト、カラーセラピスト、整体師でもある。多くの媒体で恋愛コラム、ハウツーを執筆中。