気になる人ができると、「早く仲良くなりたい!」と焦ってしまうこともありますよね。ですが、あまりに急ぎすぎると、相手に好意を持ってもらいにくくなるかもしれないのです。そこで今回は、最低何回くらい会ってからアプローチするのがよいかを解説していきましょう。
■ザイアンス効果とは?
心理学者のロバート・ザイアンスによって発表された「ザイアンス効果」というものがあります。これは、人は特定の人物や物などに何度も繰り返し接触していると、対象に対する好感度が上がるというものです。
テレビで全く知らないタレントを見たときに「あまり好きじゃないな」と思ったとしても、何回もテレビで見かけるうちに気になるようになったり「ちょっといいかも」と思うようになったりするのもこの効果のおかげです。
ですから、気になる人を見つけたら、長い時間一緒にいることを考えるより、1回が数分でも何回も会うことを目指したほうが好意を持ってもらいやすいことになります。
■ザイアンス効果の限界とは?
ただ、このザイアンス効果にも限度があります。同じ心理学者が行なった実験により、ザイアンス効果は10回くらいで最高値になり、その後はあまり変わらないことが分かったのです。そのため、気になる人にアプローチを開始するのなら、7~10回くらい会ってからがよいと言えるでしょう。
■1回1回は挨拶程度でもOKなの?
同じ人と10回も会おうとすると、「結構時間がかかるな……」と思う人もいるかもしれません。ですが、ザイアンス効果を発揮するためには、ただ挨拶をしたり相手に顔を見てもらったりするだけでもOKなんです。そう考えると、なるべく相手の視界に入るようにすれば10回はすぐ達成できると思いませんか?
大山奏(おおやまかなで) 大学で心理学を専攻し心理カウンセリングを学ぶ。心理学を恋愛やライフスタイルに応用して楽しむ方法をいつも考えている。アロマテラピスト、カラーセラピスト、整体師でもある。多くの媒体で恋愛コラム、ハウツーを執筆中。