昨年、「アンチエイジング」「血液サラサラ」などの効果があるとセレブらを中心に大ブームとなった水素水。安田美沙子ら芸能人の中には10万円の装置を購入したという話も出たほど。特に、あまり興味のなかった男性や一般層にも“水素水”のワードを広めたといえば、片岡愛之助との披露宴でオリジナル水素水生成器を引き出物として配った藤原紀香だろう。
世間からは「すぐに流行に乗る」と失笑されたが、それでも水素水への興味を世に浸透させたのは彼女の功績だった。
ところが昨年12月、国民生活センターがペットボトルなどで販売されている水素水の水素濃度が表示以下のものがあるなど調査結果を発表。消費者に注意を喚起した。また、事業者のアンケートでも水素水の効能は「水分補給」という、“信者”を愕然とさせる事実もあかるみとなり、ブーム絶頂だった水素水は一転、「ただの水」「効果なし」のレッテルを貼られてしまったのだ。
「おかげで藤原紀香も赤っ恥。もともとアンチの多い彼女ですから『引き出物の水素水生成器を粗大ゴミに出してる芸能人が多いんじゃない』など、散々言われましたね。彼女自身もそれ以降、水素水の“す”の字も語っていないはずです」(女性誌記者)
しかしここにきて、水素水業界が大反発。生成器を販売する某企業は「(調査された)19社の商品以外のテストを受けていない水素水商品はどうするのか」など、国民生活センターの調査に「風評被害が出る」と懸念。全面対決の様相を見せている。
国民生活センターは現在のところ再調査は考えていないということだが、残念ながら、世間の声も水素水業界を支持する意見は少ない状況。一度覆った評価を取り戻すのは困難を極めるだけに、“水素水の伝道師”紀香様がどう動くかをネット民は注視している。
(飯野さつき)