「結婚して専業主婦になりたい!」と連呼する主人公・あすかを、西内まりやが演じて注目された月9ドラマ「突然ですが、明日結婚します」(フジテレビ系)が、なにかと不評だ。
なぜならば、第1話放送後から「専業主婦になりたいのになぜ銀行総合職のバリキャリ?」「母親に憧れると言いながらワーキングマザーという選択肢もないの?」といった様々な矛盾が生じ視聴者をモヤモヤさせてしまったが、さらに1月30日に放送された第2話でもその矛盾は解消されないどころか、あまりのご都合主義ぶりに、視聴者もさすがに「ついていけない!」と怒りを露わにしはじめているというのだ。
「第2話であすかがflumpool山村隆太演じる名波に、なぜ専業主婦を目指しながらバリキャリなのかと問われる場面があるんです。するとあすかは『矛盾してるよね』と笑い、名波も『人間なんて矛盾だらけだよ』とよくわからない理解を示して、視聴者の大事な疑問を片付けてしまった。また、結婚したい、私には無駄なことをしている時間はないと言うわりには、結婚に一番直結しそうな婚活は消極的で、合コンにも行かず仕事に打ち込む有様。こんな不可解な登場人物たちの言動に、視聴者は困惑しきりです」(テレビ誌ライター)
視聴者があっけにとられたのはコレだけではない。価値観の真逆な名波とあすかが互いに惹かれ合うような要素が1話では描ききれていなかったため、2話では当然ていねいに描かれるものと思っていたのだが‥‥。
「偶然キスされた1話と同様、偶然覆いかぶさって抱き合うという、使い古されたラブコメ演出だけで繊細な心理描写は一切なし。それなのにお互いもう“好きな者同士”になっている。おかげで主人公の気持ちについていけない、置いてきぼりの視聴者が早くも2話目で続出したんです。こんな調子でストーリー展開だけはやたらと早いこのドラマ。もしかして早くも“打ち切り”の準備をしているのではと勘ぐりたくなりますね」(前出・テレビ誌ライター)
これでは回を追うごとに下降し続ける視聴率を止めることなど到底できそうにない。
(稲垣まゆう)