これまで数多くのスターアナウンサーを輩出してきたNHK。だが、最近では全国的に知られているのは桑子真帆アナ、和久田麻由子アナ、鈴木奈穂子アナと、いずれも、中堅の年齢に差し掛かっている。一番若い和久田アナでも36歳。若ければいいというものではもちろんないが、民放キー局と比べると若手実力派が少ない印象だ。それだけに、若手女性アナの早急な育成が求められているが、思惑通りには進んでいないという。
「NHKでは、スポーツ関連番組で人気だった中川安奈アナが独立。また、次期エースと期待され、今年4月から『ニュース7』に出演していた畠山衣美アナが、週刊文春に同僚の既婚男性とのデートや同棲不倫疑惑を報じられました。畠山アナは番組出演ができず自宅待機中とみられており、このまま辞めてしまう可能性も。有望な若手2人が独立したりスキャンダルが発覚したりで、局内は大混乱のようです」(民放関係者)
そんな中、NHKが今年から来年にかけて一気に次期エースとして育成しようとしている女性アナがいるという。それが大谷舞風アナである。大谷アナは2020年度にNHKへ入局し、初任地は福井放送局。昨年4月から東京アナウンス室に異動し、現在は「おはよう日本」の5時台キャスターを務めている。全国的な知名度はまだ高くないものの、マスコミ関係者の間では「久々にNHKにスター候補が現れた」と話題になっているという。
「アイドルグループにいそうなルックスとスタイルの良さから、SNSでは若手ながらかなり注目されています。また、学生時代にはビールの売り子として1日で198杯を売り上げたという逸話をPRポイントにするなど、NHKの女性アナには珍しいタレント性を持っています」(スポーツ紙記者)
ランキングを扱うサイトでも名前が上位に挙がるなど、視聴者からの注目度も高まっている大谷アナ。ルックスの良さだけでなく、アナウンサーとしての実力も着実に伸びており、NHK上層部が本格的にプッシュする準備を進めているという。
「『おはよう日本』では、大谷アナの飾らない性格が人気です。一緒に出演するアナウンサーとのほのぼのとした掛け合いが面白く、男女問わず支持を集めています。原稿読みなど基本的なアナウンススキルも向上し、進行もうまくなっている印象です。『ファミリーヒストリー』に出演した際には、ゲストの小島よしおの持ちギャグを『(子供の頃)みんなやってました』と返してほっこりした雰囲気を醸し出したりとバラエティ番組にも対応可能な一面を見せました。地方局は福井放送局のみで東京勤務となった経歴からも、地方局は岡山のみという和久田アナと同等の待遇を受けていることがうかがえます。東京異動直後に『おはよう日本』へ出演しているのも期待の表れで、キャリアの軌跡が和久田アナに似ていることから、局内ではすでに次期エース候補として認知されています。今年は複数の特別番組にも出演予定とのことで、一気に大ブレイクする可能性があります」(前出・民放関係者)
NHKからの大きな期待に応えられるか、今後にますます注目だ。
(渡邊伸明)