松たか子主演ドラマ「カルテット」(TBS系)が、芸能関係者の間で“なぜこんなに視聴率が低いのか?”と話題になっているという。初回視聴率9.8%で滑り出した同作は、視聴者の評判も上々。にもかかわらず、第2話で9.6%、第3話で7.8%と、右肩下がりとなっている。
松をはじめ、満島ひかり、高橋一生、松田龍平といずれも魅力、演技力のある役者で脚本もヒットメーカーの坂元裕二氏。内容もミステリアスで上質な大人のドラマだ。それが視聴率に結びつかないのはなぜなのか。
テレビ誌のライターはこう分析する。
「視聴者からは演者の微妙な視線や動き、繊細な言葉遣いなど、じっくり観ていないとストーリーがわからなくなるという指摘が聞かれます。こうした会話のやり取りを楽しむ舞台劇に慣れ親しんでいる人にとっては、たまらないドラマなんですけどね。ただ、放送されている夜の10時は、主婦層は洗濯物を畳んだり、アイロンがけをしたりと、家事をしながら観ている人が多数います。だから、ドラマだけに集中できず、ストーリーがわからなくなるのではないかと思います」(前出・テレビ誌ライター)
そんな発言を裏付けるのが「インターネットTVガイド」が独自に集計している週間地上波録画視聴ランキング(1月16日~1月22日分)。実は「カルテット」は「東京タラレバ娘」(日本テレビ系)に次ぐ2位にランクインしているのだ。
ドラマファンの熱量に比べて視聴率が思いのほか低いのは、こうした“録画組”の多さも起因しているのではなかろうか。