寒暖差の大きい季節の変わり目は、自律神経のバランスが崩れやすくなり、頭痛、肩こり、関節痛、めまい、倦怠感、不眠、肌荒れ、鼻づまりなど、その人の“弱い部分”に症状が現れやすいとされる。こうした体の不調をなんとか改善したいと悩んでいる人も多いだろうが、精神科医の樺沢紫苑(かばさわしおん)氏は自身のYouTubeチャンネル「精神科医・樺沢紫苑の樺チャンネル」(5月1日)で、「どうしようもないんじゃないの?」と、一見突き放したような回答をしている。そのココロは…。
「だって季節の変わり目とか気温差のせいなんでしょ。それが原因なら、どうしようもないですよ。どうしようもないことに抗う理由がわからない」
樺沢氏自身、冬に弱いそうで、「(冬は)執筆速度も遅い。冬と夏で3倍も脳の活動が違うんですよ、私の場合ね」という。では、パフォーマンスが上がらない冬場の執筆をどう補っているかというと、
「『写文セラピー練習帳』『こどもアウトプット図鑑』のような文字数の少ない本を書く。『19歳までに手に入れる7つの武器』のような本格的な本は冬に書けません」
と、自著を持ちだして解説。また、抗うことがむしろ不調の原因になっているのかもしれず、車の運転にたとえてこうアドバイスした。
「カーブに入る前にブレーキを踏むでしょ、何十メートルか前で。皆さんは季節の変わり目で調子が悪くなるっていうカーブの手前なのに、そこで焦ってアクセルを踏もうとしているわけですよ。そこでアクセル踏むから調子が悪くなるんでしょ。無理しすぎなんですよ」
この回答に視聴者から「樺沢先生、ごもっとも!」「表現が上手」といったコメントが相次いでいる。
自律神経を整える方法として、規則正しい生活リズム、バランスの取れた食事、適度な運動などが挙げられるが、「無理しすぎない」ことも心がけたい。
(所ひで/YouTubeライター)