4月5日、アメリカ・ラスベガスのT-モバイルアリーナで王座防衛を果たしたボクシング・世界スーパーバンタム級4団体統一王者の井上尚弥。事前の予想では圧倒的有利とされていた井上だが、対戦相手のWBA同級1位のラモン・カルデナスが大善戦。2ラウンド終盤で井上がダウンを喫するなど、見ごたえのあるスリリングな試合となった。
日本からも大きな注目が集まった一戦を巡り、SNSの投稿で顰蹙を買ってしまったのが「亀田三兄弟のいとこ」として知られる現役ボクサーの亀田京之介だ。
「京之介は、井上がダウンしたシーンの画像をXにアップして『ざまーみろ』と投稿。さらに井上が勝利すると『カルデナス弱いな』とリアルタイムでポストしていました。これらの投稿には、ボクシングへの敬意を欠いた態度とするリプライが殺到。試合後も京之介への批判が続いています」(スポーツジャーナリスト)
また、京之介の叔父であり、亀田三兄弟の実父として知られる亀田史郎氏は5月6日に「ABEMAボクシング」がYouTubeで配信した動画に出演。
「相手(※カルデナス)チャンスやった。ダウン取ったとき、なんで攻めへんかったんかな」と指摘し「井上はラッキー」と語ったのだった。
同ジャーナリストが続ける。
「井上の実力を軽視し、カルデナスに肩入れするような発言をしたことで史郎氏もボクシングファンから猛バッシングを浴びている。ただ、京之介と史郎氏に批判が殺到しているなかで、亀田家に『ただひとり株を上げた人物』がいるんです」
その人物とは亀田三兄弟の三男でIBF世界フェザー級1位の亀田和毅だ。
「史郎氏と同じ動画に登場した和毅は、自身のトレーニングの合間に井上の試合を分析。井上がダウンしたシーンについて『タイミング当たったら倒れるからね』と語り、番組スタッフの『井上が打たれ弱くなっている可能性は?』との質問に『脳やねんね、これ』『一回倒れると(イメージが)走るんかね』と井上が生涯初のダウンを喫した昨年のネリ戦を引き合いに出して指摘した。冷静かつ現役選手ならではの視点からの分析で『和毅の鋭い観察眼』が際立つことになりました」(前出・スポーツジャーナリスト)
株が上がるのも納得のコメントであった。
(塚原真弓)