「彼は、現場のすべてを見ています」
そう語るのは、間もなく公開される映画「ミッション:インポッシブル/ファイナル・レコニング」の前作「ミッション:インポッシブル/デッドレコニング」で鮮烈な印象を残した新ヒロインのヘイリー・アトウェル。 ハリウッドが誇る“大スター”トム・クルーズとともに5月7日、東京都内で開かれた来日記者会見に同席した彼女が語る、“俳優”としての彼、そして“人間”としての彼の姿は、想像以上に“真面目すぎる男”だった。
「トムは毎日、時間通りに現場に来て、全員の名前を覚えていて、目を見て挨拶するの。誰もが気持ちよく仕事できるように、常に気を配っていたわ。彼のプロ意識と献身は伝染するもの。だから私も、自分の限界を超えたいって思ったの」
そう語ったヘイリー。さらに彼女によれば、トムは現場を支配するスターではなく、常に誰に対しても平等に、誰に対しても敬意を払う“現場をなごませる空気そのもの”だという。その誠実さと責任感が、共演者を自然と動かす磁力になっている、いわば“背中で現場を引っ張っている”のだ。
前作では裏切り者なのか味方なのか─その立ち位置を巡り、観客を翻弄したヘイリー演じる“グレース”。シリーズ完結編となる今作では、トム扮するイーサン・ハントとどう向き合うのか?トムは「観客が彼女を信じていいのか、常に考えさせられる存在だった。素晴らしい役者だよ」と語っている。
そんな中、ファンの間では2人の絶妙なケミストリーに“ロマンスの噂”もささやかれていた。それもそのはずヘイリーは絶世の美女なのだが現在、音楽プロデューサーのネッド・ウルフギャング・ケリーと婚約中。トムとの関係については、あくまで「プロフェッショナルで信頼できる同志」として、役と向き合い続けた撮影の日々を誇りに思っていると語っている。よけいなお世話だが、そこにはファンたちも安心したようだ。
ともあれ、信頼か、裏切りか。使命か、感情か。最後の“ミッション”に挑むチームが導き出す答えは、5月23日に日米同時公開される映画のラストだけが知っている─。