映画「ゴッドマザー~コシノアヤコの生涯~」の完成披露上映会が5月14日、都内で開催され、主演の大地真央が登壇した。
映画の内容は、コシノヒロコさん、コシノジュンコさん、コシノミチコさんという世界で活躍するファッションデザイナー“コシノ三姉妹”の母親として知られ、みずからもファッションデザイナーとして大成した小篠綾子さん(1913-2006年)を描いた物語。綾子さんの15歳から亡くなる92歳までの生涯を大地が1人で演じ切ることでも話題となっている。
上映会同日付で、オリコンのYouTubeチャンネル「oricon」でインタビューの模様が一部公開されており、「大河ドラマだったら3人くらい交代するんですけど、それを1人でやってくださいというのは最初からの条件でした?」と司会から聞かれ、大地は「条件というか、1人の方の人生を1人の役者が生きる…。そこは、『なるほど』と共感したんですけれども、『いざ私?』っていうところで、最初は躊躇がありました」と本音を吐露。「いつの時代が難しかったとかありました?」と質問され、「15歳です」と大地は神妙な表情。司会から「楽しそうでしたよ15歳」と促されると、「楽しかったんですよ。なんて図々しいんでしょう。すみません…」と笑いを誘った。
「女ねずみ小僧」(1989年、フジテレビ系)、「天国から北へ3キロ」(91年、フジ系)などテレビドラマの主演は数多く経験している大地だが、実は映画はこれが初主演。今年69歳を迎えている。もっとも、日本映画初主演の最高齢には、「ペコロスの母に会いに行く」(2013年)で88歳175日にして初主演を務めた赤木春恵さん(18年他界)がいる。
大地といえば、お笑い芸人で俳優の今野浩喜と共演、「そこに愛はあるんか?」の名セリフで知られる、TVCM「アイフル」を浮かべる方もあろう。昨年末に放送された「鮨屋の大将女将」篇では角刈り姿を披露して話題となった。
15歳から92歳の小篠さんをどう演じ分けるか。元宝塚トップスターの名演技に期待したい。
(所ひで/YouTubeライター)