前クールで放送され人気を博した市川実日子主演ドラマ「ホットスポット」(日本テレビ系)が山梨県の観光を今なお盛り上げてくれているそうだ。
山梨に住む友人4家族が声をそろえて「驚いた」というのが、市川演じる清美、幼なじみの同級生みなぷーこと美波(平岩紙)、2コ下のハッチこと葉月(鈴木杏)の3人が一緒に第1話から美味しそうなパフェを食べていた喫茶店「もんぶらん」が、観光客による長蛇の列で地元民が入れなくなっているという現状だ。
ドラマの舞台となった「架空の都市・富士浅田市」が「山梨県富士吉田市」であることは放送中から明かされており、今では「富士吉田市」の公式ホームページに「ホットスポット」のロケ地紹介ページも存在している。そのページのトップバッターが「もんぶらん」なのだから、多くの人が集まるのも当然だろう。
地元民はどうやら、現在70歳の店長が「頑張りすぎて体調を崩さないか心配」しているそうだ。
ドラマが放送されていた1月末頃から、「わ」ナンバーのレンタカーや「練馬」「横浜」「沼津」「長野」「群馬」といった他県ナンバーの車を富士吉田市内でよく見かけるようになり、人気の「もんぶらん」は今や平日でも2時間待ちの時もあるそうで、先日のゴールデンウィークには7時間待ちとなるほど大盛況だったというから、地元民が店長の体調を心配するのもよくわかる。
一方で、清美(市川)らが勤務する「レイクホテル浅ノ湖」となった「精進マウントホテル」も聖地となっているため、ホテルの外観を撮影する人だかりができているそうだが、誰もが節度を持っているため混乱は起きていないようなのだとか。
富士吉田市はこの夏も「ホットスポット」になりそうだ。
(津島修子)