「こんにちは。御覧の通りの“じいさん”です。伊東四朗と申しますが、いっとき、『ベンジャミン伊東』と名乗ったこともございます。ぜひ忘れて下さい…」
5月21日、「第50回菊田一夫演劇賞」の授賞式が都内で行われ、俳優でタレントの伊東四朗が登壇。同賞は、大衆演劇の舞台で、優れた業績を示した芸術家を表彰するもので、伊東は「菊田一夫演劇賞特別賞」を受賞。自虐スピーチで会場を沸かせた。
「今回の受賞、ビックリして、こんなに嬉しかったことはありません。何に対してかっていうと、長年の舞台に対してってことがとても嬉しかった。この世界に入る時、舞台人になろうと思って入れていただいたので、特に舞台を褒められるとなんだか嬉しいんですよね」と感慨深く語るとともに、「芸歴は66年です。もうすぐ“ろくじゅうなにゃねん(67年)”になるんですが」と噛み、「口が回ってません」と自分にツッコミ。さらに「まだまだ元気にやっておりますので、どっかで転んでるのを見たら助けて下さい」と、自虐で会場の笑いを誘った。
伊東といえば、浜田雅功(ダウンタウン)と格付けマイスターとして司会を務めたクイズ型バラエティ番組「芸能人格付けチェック」(テレビ朝日系)が記憶に新しい。伊東は2005年から2020年まで出演。新型コロナウイルス感染症の拡大を受け、以降はお休みの形を取ってはいたが、実質的な降板だった。
今回のまだまだイケる伊東のスピーチを聞いて、「浜ちゃんと格付け出てほしい」との声が相次いだ。
昨今の「格付け」は、ミュージシャンでタレント・GACKTの連勝記録ばかりが注目を浴びているが、体調不良で一時休養していた浜田と伊東のコンビ再結成となれば話題性十分。伊東の好々爺然とした自虐スピーチを「格付け」で拝めるか…。
授賞式同日付で、オリコンのYouTubeチャンネル「oricon」で、スピーチの模様が一部公開されている。
(所ひで/YouTubeライター)