【大追跡】“行動派”相葉雅紀と“慎重だがコワモテ”大森南朋のバディぶりが「初回でクセに!」なポイント
大森南朋、相葉雅紀、松下奈緒がトリプル主演を務めるドラマ「大追跡~警視庁SSBC強行犯係~」(テレビ朝日系)の初回が7月9日に放送。平均視聴率は世帯9.7%、個人5.3%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と高い数字を記録した。
同ドラマが放送されているテレ朝系の「水曜午後9時」は、これまで「相棒」、「特捜9」、「刑事7人」など人気刑事ドラマシリーズが誕生したドラマ枠。「大追跡」は約10年ぶりの新作となり、放送前から注目されていたことも好発進につながったようだ。
物語の舞台は、防犯カメラ映像やスマートフォン、パソコンの解析などを行い、捜査をサポートする役目の「SSBC=捜査支援分析センター(Sousa Sien Bunseki Center)」。2009年に警視庁で設置された組織で、分析・追跡捜査の専門部隊として活躍している。そんなSSBCの中に新設された「SSBC強行犯係」に、相葉演じる、キャリア組で内閣官房長官を伯父に持つ名波凛太郎が転職してくる。大森が扮する、元捜査一課の刑事・伊垣修二は、名波の教育係として行動を共にすることになる。「相棒」のようなバディが活躍する刑事ドラマとなり、トリプル主演の中でも特に相葉と大森の演技が注目されている。
そんな名波と伊垣は、第1話からいきなりコンビネーションの良さを披露した。というのも、キャラ設定が、井垣は過去に問題を起こしSSBCに異動してきた経験から“慎重派”。一方の名波は転職組で、警察内部のしがらみも関係ない“行動派”で、名波は、捜査一課をサポートする部署であるSSBCに所属しながら、時には内閣官房長官の伯父(佐藤浩市)の名前を使い強引に捜査に参加する。何とも大胆不敵な行動を取るのだ。
一見、相性の悪そうな2人だが、第1話では、2人はある事件の捜査で防犯カメラに映る犯人と思しき男を発見。伊垣は、サポート役に徹すべく、捜査一課にそのことを知らせようとするが、名波は止める。「こいつがどこから来たのか突き止めなきゃ」と言って現場に向かうことに。結果、名波の熱意に負けて、伊垣が犯人を取り押さえる名場面をいきなり演出した。
また、追っていた事件の黒幕を追い詰めるシーンでは、捜査一課時代のコワモテぶりが蘇った伊垣と、冷静に手伝う名波のバランスの良さを披露。早くも初回放送からクセになりそうな名バディぶりを見せてくれた。
名バディといえば「相棒」があまりにも有名だが、「大追跡」も大森と相葉の2人がドラマを引っ張っていく雰囲気を感じる。どんな役でもこなす“憑依型”の大森と、自然体な演技が得意な相葉の相性が抜群で、幅広い世代から人気を得るドラマになりそうだ。
7月16日放送の第2話では、伊垣と名波は立てこもり事件に挑むことになる。次はどんな活躍ぶりを2人が披露するのか、楽しみだ。
(渡邊伸明)
