【ひとりでしにたい】綾瀬はるか“鳴海”の「タイトル回収」にあがった「続編がなければ納得できない!」不満の声
8月2日に最終回を迎えた綾瀬はるか主演ドラマ「ひとりでしにたい」(NHK)に不満の声があがっているようだ。これまでになかった「終活」をテーマにした、国民的人気女優・綾瀬はるかのコメディエンヌぶりが堪能できる、「オモシロ」と「ためになる」がドッキングした話題のドラマなのに、なぜそんな事態を招いたかというと、35歳の山口鳴海(綾瀬)よりはるかに年下である、24歳の那須田優弥(佐野勇斗)との「交際」の描き方が不十分だったからだ。
最終回でお互いの価値観やウィークポイントをすり合わせた鳴海と那須田は、一般的な「好意」や「肉体関係」をともなわないが、「相互理解」だけはそこらへんの夫婦、たとえば鳴海の弟・聡(小関裕太)よりも勝っている「彼女と彼氏」になったのに、あっという間に鳴海から一方的に「別れ」を告げられ終わったからだ。
しかも鳴海による「別れよう。わたしはひとりで生きて、ひとりでしにたい」という「タイトル回収」としか思えないセリフで、那須田は「ふられた感じ」になってドラマは幕を下した。2人が務めている美術館学芸員の事務室で、那須田が鳴海の後をカルガモのようについて歩くコミカルな様子がエンディングで放送されたが、「このままで鳴海と那須田が終わるなんてあり得ない」と感じた人が多かったことから「続編がなければ納得できない」という声に繋がったと思われる。
人生は「恋愛して結婚すれば安心、安定」するわけではない。それはこのドラマでさんざん那須田が説明し、鳴海も納得した「現実」だ。だからこそ「雑すぎる」と感じる鳴海と那須田の「別れのようなもの」をラストシーンに持ってきたのだと思うが、これで続編がなかったら暴動を起こしたい。
(森山いま)
