サントリー新浪剛史氏「会長辞任」で“旧ジャニーズファン”の過敏反応を招いた「2年越しの恨み」
サントリーホールディングスの新浪剛史会長が、麻薬取締法違反の疑いで警察から捜査されていたことを受けて、同社は9月2日に新浪氏の辞任を発表。前代未聞の事態に衝撃が走っている。
この日、午後3時から開かれた緊急会見では鳥井信宏社長と山田賢治副社長が出席。新浪氏から「購入したサプリメントの件で疑惑が生じている」との連絡が8月21日に同社に入り、翌22日には福岡県警による家宅捜索が行われたと説明した。
ワイドショー関係者が解説する。
「会見によると、あくまでも新浪氏としては『違法だとの認識はなかった』とサプリメントを購入したとのこと。まだ捜査中であり、違法か否かは判明していないものの、取締役会は『疑義を受けた時点で経営トップとしての資質が問われる』と判断し、9月1日付で新浪氏から辞任届けが出されました」
新浪氏の辞任を巡り、ネット上で過敏に反応しているのが“旧ジャニーズファン”だという。同関係者が続ける。
「経済同友会の代表幹事でもある新浪氏は、2023年に旧ジャニーズ事務所の性加害問題が表面化した際、“ジャニーズタレントを起用することはChild abuse(児童虐待)を企業が認めることになる”としてジャニーズ事務所(当時)を痛烈に批判していました。この発言が経済界の『ジャニーズ離れ』を後押ししたことは否めず、当時のジャニーズファンから反感を買っていた。今回の会長辞任を受けて、ファンたちが猛反撃に転じているんですよ」
SNSは旧ジャニーズファンによる新浪氏への「皮肉ポスト」が大量に投稿されている。
「家宅捜索で違法薬物が見つかっていないにもかかわらず、SNSでは『大麻の使用』と憶測で決めつける声が少なくありません。こうして、2年前の新浪氏の発言への“ブーメラン”として『サントリーと取引することは企業が大麻を認めることになる』といった暴論が拡散されているんです」(前出・ワイドショー関係者)
2年越しの恨みであった。
(塚原真弓)
