藤井フミヤ、「紅白歌合戦は危険性がない」「安全に気持ちよく年を越せる」発言の真意
大晦日恒例の歌番組「第76回NHK紅白歌合戦」の司会が、女優の綾瀬はるか、今田美桜、お笑いタレントの有吉弘行、そしてNHKアナウンサー鈴木奈穂子の4人に決定した。昨年の紅白は、関東地区の平均世帯視聴率が32.7%と、2部制となった1989年以降で過去2番目の低さを記録。毎年のように“紅白不要論”が囁かれる中、元チェッカーズの藤井フミヤが、アンジャッシュ・渡部建のYouTubeチャンネル「渡部のサシ飲み」(11月1日公開)で“紅白の価値”を語った。
藤井は「TRUE LOVE」が大ヒットし、1993年の紅白にソロで初出場。その後97年まで連続出場し、2023年には26年ぶりの登場を果たした。番組で藤井は、かつて大晦日に自身のカウントダウンライブを行っていたことを振り返りながら、こう語った。
「大晦日、ずっと武道館ライブやってたから、申し訳ないけど出れなかった。でも自分もカウントダウンライブをやらなくなって、紅白観ながら年越ししてる。蕎麦食って日本酒ちびちびやりながら。『歌』って危険性がないって言ったらなんだけど、お笑いの中にも危険性(傷つく可能性)があるじゃない。家族でみんなで観れて、すごく安全に気持ちよく年を越せるのが、紅白。大変だなと毎回思いながら、生放送でよくやれるよなって」
藤井にとって紅白は、チェッカーズ時代から特別な舞台だ。デビュー曲「涙のリクエスト」(1984年)で初出場し、9年連続で紅白の舞台に立った後、92年の出演を最後にグループは解散。その楽屋で藤井はメンバーに向けて「俺たち始まったのは久留米だったけど、終わったのがNHK紅白っていうのは良かったんじゃない」と話したという。
藤井の言葉には「安全であたたかい年越し番組」としての、紅白本来の魅力がにじむ。SNS上には「紅白の見方が変わった。たしかに安全だわ」といったコメントが見受けられた。
(所ひで/YouTubeライター)
