2番目に好きな人と結婚した後に、初恋相手と偶然の再会。既婚者同士のいびつな四角感関係を描いたいくえみ綾のコミック「あなたのことはそれほど」(TBS系)が、4月からドラマ化されます。
この「一番好きではないけど結婚」したカップルというのは、実は巷には意外や多く存在するようなんです。
結婚をテーマに執筆するライターはこう話します。
「婚活パーティーで出会って、狙っていた相手とは違う人に積極的なアプローチを受けて結婚した人。また、本気で恋愛していた相手とこじれたときに、アプローチしてきた他の男性と結婚した人。恋愛で痛い目を見て『自分を大切にしてくれる人と結婚したい』と、それほど好きではなかったけれど結婚を決めたという女性は多いのです」
実際、一番じゃなかったけれど結婚したという35歳女性にも話を聞きました。
「結婚前、付き合っていた人とうまくいかなくなって、そのとき告白してくれた大学の先輩と29歳で結婚しました。本命だった彼よりも有名企業に勤めていて収入も高かったし、普段のデートや誕生日などのイベントでもお姫様扱いしてくれた。30歳を手前に、愛するよりも愛されたほうが幸せだと思って結婚することにしました」
今では専業主婦をしながら子育てに励んでいるが、こんなこともふと思うのだといいます。
「今はすごく幸せではあるけれど、なんだか隠居気分でもあるんです。恋愛という戦場で戦わずにここまで来てしまって、もう戻れないんだなと思って。夫のことは愛しているとは思うけれど、後ろめたさと物足りなさの両方を少し感じます」
前出のライターは、一番ではない人と結婚した女性が陥りやすいパターンを次のように挙げます。
「昔好きだった人と再会して、気持ちが燃え上がってしまって離婚するパターン。もしくは、徹底的に『素敵妻』になりきろうと、夫の収入や地位にこだわったり、お花や料理教室に通ったり、教育ママになって、それをSNSで拡散して、いいねをもらうことで承認欲求を満たすパターン。一番好きな人と結婚しなかったことで、自己承認がうまくいかなくなっているのを、違う方法で満たすということですね。このいずれかに寄っていく人が多いんです」
どちらにしても、こじらせていくと家庭には不穏な空気が流れることになりそう。結婚する前にはきちんと「相手を男性として愛せるか」自分に確認をしたほうがよさそうですね。