2015年4月、所属事務所に無断で個人事務所を設立し、事実上の休業状態だった能年玲奈改め「のん」に復活の風が吹いている。
改名してからの初仕事、劇場アニメ「この世界の片隅に」で、主役・北條すずの声を演じたのんは大評判。興行収入も25億円、動員数190万人、累計公開館数300館を突破し、ミニシアター系の映画としては異例のヒットとなる。
そして、17年3月からは、LINEのCMと電動アシスト自転車のイメージキャラクターにも起用されたのだ。
所属事務所問題は解決に至っていないものの、芸能界での仕事は徐々に復活の兆しを見せている。このまま順調に活動を続けられるのか、芸能ジャーナリストに聞いた。
「のんは、3月7日に行われた電動アシスト自転車のイベントに出席しました。また、18日に行われた『第11回声優アワード』では、『この世界~』で特別賞に選ばれ、授賞式に登壇しスピーチもしました。しかし、そのニュースを取り上げたテレビ番組は皆無。一部のネットニュースが報じただけでした。つまり、大手マスコミはレプロエンタテインメントへ配慮して、のんの話題を自粛しているんです。現在はレプロのホームページに所属タレントとして掲載されているのですが、そこから消えた時に、一つの結論が出るのではないでしょうか」
内実はともかく、芸能界の掟を反故にしたのん。生き残るには、相当なイバラの道を突き進むしかないようだ。