嵐の櫻井翔といえば、ジャニーズ初の大卒アイドル。元慶應ボーイの肩書きを引っさげて、インテリジャニーズの先駆者となった。「NEWS ZERO」の曜日レギュラーになって、およそ11年。情報帯番組でMCを務めるNEWS・小山慶一郎、V6・井ノ原快彦、TOKIO・国分太一を上回る安定感があるのは、経験の成せる業だろう。
今は優等生のイメージが強い櫻井だが、ジャニーズJr.時代は意外にも、イケイケ系だったという。
「へそピアス、カラコン、派手なジャージ姿で稽古場に来て、いちばんうしろの列から大人たちを睨みつけていたそうです。同期は入所直後から光っていた王子様系の滝沢秀明。圧倒的な差ができていたうえに、みんなが同じような感じでつまんねぇという反抗心もあって、斜に構えていたと、本人が話してくれたことがあります」(テレビ制作会社ディレクター)
嵐のおよそ7年後、超オラオラ系のKAT-TUNがデビューしたが、メンバーの上田竜也は、「櫻井くんはKAT-TUNが好みそうなジャージを着ていて、KAT-TUNのなかで悪のカリスマでした」と回想するほど、不良っぽかった。先のディレクターは続ける。
「慶應時代を知る友人は、金髪ギャル男だったころの翔くんを知っていますが、一緒に遊んでいた女性も、ガングロ系が多かったそう。芸能活動をしていたので、ヤンキーに敏感で、クラブで怖そうなラッパーと目が合ったときは、“やべ~よ”とビビって、退散したとか(笑)」
悪に憧れた青春時代。今の櫻井からは想像できない、淡い思い出か。
(北村ともこ)