平昌五輪の予選でもある「フィギュアスケート世界選手権2017」で、羽生結弦選手が奇跡の大逆転優勝を遂げた。歓喜に沸く日本だが、お隣・韓国では地元開催なのに五輪に男子シングルの出場枠に黄色信号がともるという非常事態になっている。
「男子シングルで、韓国のキム・ジンソ選手が、フリーに進めなかったのです。世界選手権では、SPの上位24名までしか、フリースケーティングに進めません。今回は自身の歴代最高得点74.43点を上回れば大丈夫と目されていましたが、失敗があり68.66点で26位。キス&クライでは悔し涙を流していました。平昌五輪では開催国出場枠がなくなったので、韓国スケート界は大いに揺れています」(スポーツライター)
世界選手権で決まる出場枠は平昌五輪出場選手30名のうちの24名。各国の総合順位の上位から該当する3枠、2枠が決定し、残りは1枠ずつが上の順位から順に割り振られていく。平昌五輪でも男子については、日本とアメリカが3枠、カナダ・ロシア、スペイン・中国・イスラエルが2枠を、ウズベキスタン・カザフスタン・ジョージア・ラトビア・オーストラリア・フランス・チェコ・ドイツが各1枠を獲得している。
「まだチャンスはあります。平昌五輪のフィギュアスケートの最終予選は17年9月に行われるネーベルホルン杯です。この結果でまだ出場権を獲得していない国が、残りの6枠をかけて争うわけです。韓国もここが最後の砦。キム・ジンソ選手は実は岡山を拠点に無良崇人選手の父である無良隆志コーチについて頑張っていました。日本語も上手で、キュートな選手です。ネーベルホルン杯では五輪出場のために、きっと活躍できると思いますよ」(前出・スポーツライター)
(芝公子)