Kis-My-Ft2はデビュー5周年記念だった昨年、ドームツアーを成功させた。リリースしたCD、ライブ映像も売れて、メモリアルイヤーを合格点で乗りきったといっていいだろう。
そもそもジャニーズJr.時代から、ズバ抜けた人気があったキスマイ(当時はKis-My-Ft)。グループ結成から7年後にやっとの思いでデビューできたとあって、2011年2月12日、東京・国立代々木競技場第一体育館のコンサート中に、茶封筒でCDデビューを聞かされたときは、メンバーともどもファンも歓喜した。当時から取材している芸能レポーターに話を聞いた。
「2011年8月10日にリリースしたデビューシングル『Everybody Go』は、メンバーの玉森裕太と藤ヶ谷太輔、先輩のHey!Say!JUMPの八乙女光らが出演したドラマ『美男(イケメン)ですね』(TBS系)の主題歌で、週間セールスランキングで、初登場第1位になっています。ですが彼らは、当初発表された月より、およそ3カ月遅れのデビューなんです」
予定では5月デビューだった。ところが3月に発生した東日本大震災の影響で8月にずれ込んだ。ジャニーズタレントのデビューが延期されたのはきわめて異例のこと。しかし、それが逆に熟成期間につながり、日本のみならず、韓国、台湾、香港、タイ、フィリピン、シンガポール、マレーシアでもリリース。いきなり世界デビューを果たしている。
「デビューわずか18日後に、東京ドームでコンサートを行なっています。これは、タッキー&翼、Hey!Say!JUMPの“38日”を抜いて、ドーム公演史上最速記録です」(前出・芸能レポーター)
解散したSMAPはデビュー6年目、嵐は9年目で、ようやく東京ドームに進出していることを考えれば、キスマイのスピードは驚異的。3カ月のインターバルが、すさまじい爆発力を生んだわけだ。
(北村ともこ)