倉本聰脚本、石坂浩二主演ドラマ「やすらぎの郷」(テレビ朝日系)が、昼の時間ながら初回平均視聴率8.7%、週平均も7%台と好発進した。
出演者は浅丘ルリ子、有馬稲子、加賀まりこ、八千草薫ら銀幕の大スターがゾロリ。シニア層にとっては夢のように豪華な顔ぶれで、4月10日に行われた同局の懇親会では、早河洋会長も「新たなタイムテーブルへの挑戦は、大成功」と上機嫌だった。
同ドラマは、テレビ朝日が「中高齢の視聴者向け」と銘打って新設された“シルバータイムドラマ枠”。現場では、予想以上の反響に大いに盛り上がっているという。
「ドラマの制作スタッフには、一律8万円の金一封が振り込まれたそうです。また、それ以外の関係者にも、金券が振る舞われたとか。関係者は『大成功』と大喜びです」(テレビ朝日関係者)
しかし、往年の大スターが数多く出演していることから、ギャラ等の制作費も高くつくのではないかと思われるが‥‥。
「昼の時間帯の出演料はゴールデンの3分の1、もしくは4分の1です。また、出演者の中には脚本に惚れ込んで、ギャラ度外視というケースもある。同作はワイドショー『ワイドスクランブル』内の“ドラマ枠”なんですよ。『ワイド~』は、以前から制作費を削ってきているので、『やすらぎ~』も制作費は抑えられています。それでもこの数字ですからね。テレ朝は、万々歳ですよ」
若者のテレビ離れが叫ばれる中、シニア層に絞った番組作りの成功に、他局がどんな策を講じるのか注目したい。